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4. WZ6の特徴

テキストエディタ

テキストエディタは、テキストファイルを高速に編集するソフトウェアです。
テキストファイルは、文字装飾がなく、文字の列(文章)と段落の分かち(改行)の内容を持つファイルです。
文書をテキストファイルで作成しておけば、異なるオペレーティングシステム(WindowsやMac,Unix)間や、異なるアプリケーション間(エディタ,ワープロ,表計算,HTML,メールなど)でファイルを受け渡しすることができます。
WZ6では、テキストファイル形式を用いて、「見出しの強調」「字下げ」「箇条書き」「桁揃え」「ルビ」「太字」「下線」などの段落体裁や装飾表示も可能です。

マルチタブ

WZ6では複数のファイルをタブを使って一つのエディタ画面で開きます。
エディタ画面を2つの「ビュー」と「ツールビュー」に分割して、それぞれでタブを使って複数のファイルを開けます。タブをマウスで掴んで他のビューへ移動する操作もおこなえます。
複数のファイルを同時に参照した編集作業がおこないやすくなりました。

「ツールビュー」は、各種ツールを常時表示しておく領域です。「クリップボード履歴」「文字数行数カウンタ」「リアルタイムナビゲーション」「インターネットで検索」などのツールがあります。
「ツールビュー」にファイルのタブを置くことも可能です。

タブを切り離して独立ウィンドウ表示もおこなえます。次のどちらかの操作をおこなうと別ウィンドウで表示されます。

  • 独立したいタブをダブルクリック。
  • タブを右クリックして「独立ウィンドウ表示」を選ぶ。

元のウィンドウに戻すには次の操作をおこないます。

  • 文書のタブの場合は、タブをマウスで掴んで元のウィンドウへドラッグアンドドロップ。
    タブをダブルクリックすると、マルチタブ表示のWZ6へ移動します。元のウィンドウに戻るとは限りません。
  • ツールの場合は、タイトルバーを右クリックして「タブに併合」または「ツールビューに併合」を選択。

※条件によっては、元の表示状態に戻せない場合もあります。
※プロセスの異なるWZ6間でウィンドウを移動すると、「編集行の太字表示」「リドゥバッファ」がクリアされます。

WZ6ではイメージファイルを開くと、イメージの内容を画面に表示するようになりました。
原稿と、参考写真や資料を並べて、資料を見ながら原稿の執筆作業がおこなえます。

きめ細かい表示調整と表示スタイル

  • 折り返し、段組、フォント、見開き、行番号、各種罫線などの表示カスタマイズをおこない、設定内容に名前を付けて「表示スタイル」として登録することができます。
  • ファイル拡張子がtxvのファイルは「縦書き」表示スタイル、拡張子がcのファイルは「プログラム」表示スタイルなど、拡張子ごとに標準で使う表示スタイルを切り替える機能があります。ファイルごとに表示スタイルを切り替えることもできます。
  • 表示スタイルの設定ダイアログでは、設定項目の内容を変更すると、すぐに本文画面表示に反映します。
  • プロポーショナルフォント、英字と漢字のフォントの個別指定に対応しています。
  • 原稿用紙表示、フレーム表示、行ルーラー表示に対応しています。
  • 本の形態に近い、2ページの見開き編集に対応しています。
  • 文字間、行間、各種余白はピクセル単位で、きめ細かい指定に対応しています。行間に負の数を指定して、行間を詰めることも可能です。
  • 同一の文書を同時に2つ開いて、それぞれ別々の表示スタイルで編集作業をおこなえます。たとえば、縦書きと横書き表示で同時に編集作業が可能です。
  • 印刷プレビューに対応しています。印刷には、表示とは別に折り返しやフォントなどを設定した印刷スタイルを使います。
  • IME(かな漢字変換プログラム)のインライン入力に対応しています。変換中の文字は本文として入力された状態で表示します。変換中と確定後の表示のずれがなくなりました。

アウトライン

アウトラインを使うと長文の編集が見通しよくなります。目次と本文を並べて表示して編集作業がおこなえます。
アウトラインには本文の見出し行が一覧表示されます。
段落の頭を、'.'(半角ピリオド)で始めると見出し行になります。設定を行うことにより段落先頭の★など任意の文字を見出し行にすることもできます。

'.'の数で見出しレベルを表します。大見出しは'.'1個、中見出しは2個、小見出しは3個と使い分けます。アウトラインに見出しレベルが木構造で表示されます。
.見出し1
本文
..見出し2
本文

本文で編集作業をおこなうとアウトラインの表示にもすぐに反映されます。本文でカーソルを移動するとアウトラインに現在の見出し位置が表示されます。アウトラインで見出しをクリックすると、対応する本文の位置に移動します。

このほか、次の特徴があります。

  • アウトラインで文字入力すると、絞込み表示します。目的の見出しを探しやすくなりました。
  • 小説など章立てを用いない長文も、空行を区切りとみなしたアウトライン機能が使えます。
  • アウトラインの編集モードを使うと、見出しの作成や見出し名の変更の操作が簡単になります。
  • ドラッグアンドドロップやCtrl+Up/Ctrl+Downによる見出しの入れ替えに対応しています。
  • アウトラインを縦書きで表示できます。
  • 「アウトライン索引」を使うと、特定の語句を含む見出しをアウトラインに絞り込んで表示します。
  • 「アウトライン検索」を使うと、特定の語句を含む段落をアウトラインに絞り込んで表示します。
  • アウトライン機能は、WZのエディタのプログラムを使用しています。使い慣れたキー定義がそのまま使えます。

ワイドアウトライン

WZ6では、開いている複数のファイルを一つにまとめてアウトライン表示する「ワイドアウトライン」機能が追加されました。ファイルにまたがった編集操作がおこないやすくなりました。

ワイドアウトラインに「アウトライン索引」と「アウトライン検索」を組み合わることもできます。
「アウトライン検索」を組み合わせると、開いているファイルすべてから検索をおこなって結果を一覧に表示します。ファイルにまたがったリアルタイムGrepをおこないながらの、編集閲覧作業が可能になりました。

テキストファイルの扱い

  • テキストファイル向けに特化したテキストオープンダイアログを用意しました。ファイル内容でテキストファイルを検索する「フォルダ内の検索機能」も内蔵しています。
  • ファイル名の自動決定機能により、ファイル名をファイル先頭部分の内容や、日付+特定文字列などの形で自動で決められます。
  • 世代履歴を保存していますので、ファイルの以前の内容を参照できます。
  • いろいろなテキストファイル(原稿、プログラム、HTMLなど)の編集に対応しています。
  • テキストファイルの種類ごとに最適な動作をおこなうための「文書スタイル」機能を持ちます。文書スタイルはカスタマイズ可能です。
  • 半角や全角、大文字や小文字など、各種の文字変換に対応しています。
  • 各種文字コード(シフトJIS,Unicode,UTF-8,EUC,JIS)、改行コード(CR+LF,LF,CR)に対応しています。
  • Unicodeの基本多言語面に加えてサロゲートペアの文字にも対応しています。※シフトJISコードに存在しないUnicode特有の文字の表示には、その文字が含まれているフォントを使う必要があります。
  • リアルタイムに文字数、漢字、ひらがな、カタカナ、英単語、原稿用紙換算枚数(概算)を数えて表示します。
  • 自動保存がおこなわれます。文書の内容を定期的に専用フォルダに保存しています。万一停電したり、編集したファイルを保存しないで閉じても、[ファイル]メニューから[開く/参照]-[バックアップの参照]を使うとある程度の復元がおこなえます。

体裁を整えた文書の作成

  • テキストファイル形式を使って、体裁を整えた文書を作成できます。
  • タブやカンマ区切りのデータを桁揃えして表示します。
  • 行頭のタブを字下げとみなしてプログラムやHTMLファイルの折り返しを見やすく表示します。
  • 会話文を認識し、人物名を太字で表示します。
  • 文書に図を挿入できます。
  • 青空文庫のルビと注釈や傍点などの表示に対応しています。
  • テキストタグをサポートしました。ルビ、フォント指定、太字などの文字装飾をおこないます。文書の作成時はテキストタグを確認しながら、文書の校正時はテキストタグを消して作業できます。
  • 脚注入力、見出しの連番付け、校正、用語統一、スペルチェック機能があります。

検索

  • エディタ画面、アウトライン、検索履歴、テキストオープンダイアログで、段落単位の絞込み(フィルタリング)がおこなえます。文字を入力していくと、すぐに絞り込んで表示しますので、目的の場所が見つけやすくなります。
  • 新検索(プレビュー付きの検索ダイアログ)を使うと、文書の現在位置を保ったまま検索できます。
  • Webの検索ページと同じように、空白で区切った複数の語句を使ってAND検索がおこなえます。「text if」を検索すると、ifとtextの両方の語句が含まれる段落にマッチします。
  • 正規表現を使った検索、ANDやOR検索に対応しています。
  • 「見出し検索」に対応しました。フォルダ内のテキストファイルから、指定した見出しを含む文書を検索してジャンプできます。

ステータスツール

  • ステータスツールの一覧から必要なツールを選択して、メニューバー、ツールバー、ステータスバーに小さなツールの表示ができます。画面の余白部分に文書のさまざまな情報がリアルタイムに表示され、文書の単語数や行数・文字数を把握しながらの文書作成がおこなえます。順序の指定もおこなえます。
  • 文書のステータスを表示するツールには、「文書の改行コード」「文書の文字コード」「カーソル文字コード」「カーソル位置」「ページングモードの状態」「2ストロークキーの状態」「挿入/上書の状態」「変更の状態」「IMEの状態」「文書の総バイト数」「文書の総バイト数(KB/MB)」「文書の総行数」「文書の総ページ数」「検索ボックス」「空白」があります。
  • 文書の総文字数と選択範囲の文字数をリアルタイムで表示するツールには、「英単語」「漢字」「漢字割合」「かな」「かな割合」「カナ」「カナ割合」「半角カナ」「空白を除く文字数」「空白を含む文字数」「Unicode特有文字」「およその原稿用紙枚数」があります。
  • このほか「表示ズーム」「日付」「時刻」「検索ボックス」「空白」のツールがあります。
  • 「表示ズーム」ツールは、WZ6の編集画面の表示を5~255%まで拡大・縮小します。「%表示」を右クリックすると、拡大・縮小のダイアログを表示します。印刷プレビュー時はズーム指定は無効となります。
  • ステータスツールはText-Cで作成して、追加することが可能です。

HTMLサポート

  • 「HTMLタグをイメージ記号に置き換えて表示」と「文字参照を文字に置き換えて表示」により、文章を見やすく表示します。
  • タグのアトリビュート編集、タグの選択挿入に対応しています。
  • xhtmlやxmlファイルのタグの入れ子関係をツリー表示するタグアウトライン機能を用意しました。タグの入れ子関係のチェックを視覚的におこなえます。
  • Ctrl+Enterによるタグの補完やテンプレート入力機能があります。

Text-Cによるテキストプログラミング

  • Text-Cプログラム(マクロ)を作成すると、テキスト編集に関する細かい機能が実現可能です。
  • WZ6の多くの機能はマクロプログラムで提供されています。このプログラムを変更してカスタマイズすることができます。
  • カード型テキストデータベース、Grepなど、テキスト主体のアプリケーションを作成できます。

ガイドヘルプ

「ガイドヘルプ」は、設定ダイアログの各項目の説明や、Grepなどのアプリケーションのボタンの説明を表示する機能です。
「ガイドヘルプ」をONにすると、マウスでポイントした設定項目の説明を表示します。ヘルプファイルを参照しなくても、その場で項目内容の確認ができます。
「ガイドヘルプ」をOFFにすると表示されなくなります。ON/OFFの設定は、「環境設定」ダイアログの「マウス」の「ガイドヘルプ」でおこないます。

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