173. グローバル検索(Textc Grep)
Textc Grepを使うと、ディスク上のたくさんのファイルからキーワードを含むファイルを検索することができます。
Grepを起動するにはWZ6のメニューバーから[検索]メニューから[グローバル検索]-[Textc Grep]を選択します。
Textc GrepはWZ5のWZ GREPとほぼ同じ機能と操作感を持っています。
Textc Grepと似た機能に「フォルダ内の検索」もあります。Textc Grepはコマンドライン的で結果をテキストで出力します。「フォルダ内の検索」はGUI的で結果を一覧で表示し、フォルダのファイルの変更にもリアルタイムで追随します。
Grepダイアログの使い方
Grepを起動するとGrepダイアログが表示されます。ダイアログで検索語と対象フォルダを指定します。
OKを押すとダイアログを閉じて検索を開始し、Grep画面に結果を出力し始めます。Grepには時間がかかります。途中で止めたい場合は{Esc}キーを押し続けてください。
Grepが終了したら結果を見ることができます。Grepの画面の画面分割された上部は「結果一覧ウィンドウ」で、下部が「プレビューウィンドウ」です。
結果一覧ウィンドウには、グローバル検索の結果が表示されます。キーワードが見つかったファイルとキーワードの位置が表示されます。
プレビューウィンドウには、結果一覧のカーソル位置のファイルの内容を表示し、キーワードの位置にジャンプします。
結果一覧のファイルを開くには、開きたいファイルのキーワード位置の行にカーソルを合わせてEnterを押します。
Grepダイアログには、次の設定項目があります。
検索 | 検索キーワードを指定します。指定方法は、WZ6の検索テキストボックスと同じです。 |
置換 | Grep置換の場合の、置き換える語を指定します。指定方法は、WZ6の置換テキストボックスと同じです。 |
フォルダ | 検索するフォルダ名を指定します。 |
マスク | 検索するファイルマスクを指定します。 無指定 フォルダのすべてのファイルを検索 *.txt;*.tml フォルダのTXTファイルとTMLファイルを検索 |
動作モード | 「Grep検索」 Grep検索をおこないます。 「ファイル名を検索」 検索条件に一致するファイル名をもつ、ファイルの検索をおこないます。 |
検索モード | 検索モードを「基本」「曖昧」「単語」「正規」から選択します。WZ6の検索ダイアログと同じです。 |
見つけた内容の表示 | Grep結果の一覧への表示方法を次から指定します。 「見つけた位置から段落末まで」 「段落すべて」 「見つけた文字列」 |
大文字と小文字を区別 | ONにすると半角英文字の大・小を区別します。OFFにすると同一視します。「曖昧」モードではONにしても区別しません。 |
\を通常文字として検索 | ONにすると\文字を通常に検索します。OFFにすると\を検索するには\\を指定します。 |
空白と記号をスキップ | ONにすると空白と記号(半角と全角の両方に対応しています)や改行をスキップして検索します。メールの文章など語句が改行で区切られていても検索が可能です。 |
AND検索 | ONにすると空白で区切られた語句のAND検索をおこないます。まず先頭の語句を検索して、同じ段落に2番目以降の語句があるかを調べます。段落内にすべての語句があれば、検索マッチと判断して、先頭の語句にジャンプします。 たとえば「text if」と指定すると、「text」と「if」の両方を内容に持つ段落を探して、「text」にマッチします。 ※空白には半角空白を指定してください。 |
バックグラウンド検索 | ONにするとバックグラウンドで検索します。検索結果は、Grep検索が完了するまで表示されなくなります。 OFFにすると検索結果をリアルタイムで表示しながらGrep検索をおこないます。 |
サブフォルダも検索 | ONにすると、「フォルダ」に指定したフォルダと、そのサブフォルダ、そのまたサブフォルダ、そのまた...の内容を検索します。 OFFにすると、「フォルダ」に指定したフォルダの内容を検索します。 |
Windowsフォルダも検索 | ONにするとWindowsのシステムフォルダを検索対象に含めます。OFFにすると検索対象から外します。 |
バイナリファイルも検索 | ONにするとバイナリファイルも検索対象に含めます。 |
巨大なファイルも検索 | ONにすると10MBを超えるファイルを検索対象に含めます。 |
Grepダイアログには、次のボタンがあります。
置換 | Grep置換のダイアログに切り替えます。 |
検索 | Grep検索のダイアログに切り替えます。 |
複数 | 検索キーワードを複数指定するダイアログに切り替えます。 |
単数 | 検索キーワードを1つ指定するダイアログに切り替えます。 |
履歴 | 過去のGrepの履歴の一覧を表示し、選択した履歴に検索条件をセットします。 |
クリア | ダイアログの入力をすべてクリアして初期化します。 |
取得 | Grepを起動したときに開いていたテキストファイルからフォルダとマスクを取得します。 |
Grep置換
キーワードを含むファイルを検索し、キーワードを別の語に一括して置換する機能です。
置換前に一覧を表示し、内容を確認してから置換することができます。
置換をするにはGrepダイアログで、「置換」ボタンを押します。「Textc Grep Replace」ダイアログが表示されます。
Grep検索と同じように検索キーワードとオプションを指定し、「置換」テキストボックスに、キーワードを置き換える語を指定します。
[OK]ボタンを押すとグローバル検索を開始します。グローバル検索中は「検索中」と表示し、検索中のファイル名を順次、表示します。
グローバル検索を中止するには、Escを押し続けてください。
検索が終了すると、結果が「結果一覧ウィンドウ」に表示されます。
プレビューを利用してそれぞれ置換してよいかどうかを確認します。置換しない項目は、その行を削除(行を選択してDeleteを押す)してください。置換を実行してもよいかどうかを確認したら、「編集|すべて選択」を選んで「編集|置換を実行」を選択してください。すると実際のファイル内容の書き換えが行われます。
一つずつ置換することもできます。置換したい行にカーソルを動かして「編集|置換を実行」を選択してください。その行だけの書き換えが行われます。
「編集|置換を実行」は、Shift+Enter でも実行できます。
書き換えた行には「済」が表示されます。再度この行を選択して置換を実行しても書き換えはおこなわれなくなります。
WZ6では検索文字列や置換文字列に改行を含む場合も置換できるようになりました。
Grepのメニューコマンド
Grep特有のメニューコマンドを次に説明します。このほかのコマンドはWZ6エディタ本体と同じ動作をします。
ファイル-grep | Grepダイアログを表示します。 |
ファイル-終了 | Grepを終了します。 |
編集-置換を実行 | 結果一覧のカーソル行の置換を実行します。選択してこのコマンドを使うと、選択範囲の行の置換を実行します。 |
検索-絞り込み | 検索条件の指定ダイアログを表示し、結果一覧の絞り込みをおこないます。 |
検索-絞り込みの解除 | 絞り込みを解除します。 |
ウィンドウ-プレビュー | プレビューのON/OFFを切り替えます。 |
ウィンドウ-ステータスウィンドウ | ステータスウィンドウの表示ON/OFFを切り替えます。 |
ウィンドウ-Textc Grep | Textc Grepを新しく起動します。 |
ウィンドウ-ヘルプ画面 | Textc Grepのヘルプを表示します。 |