はじめに
WZ Mobile 3は、次の複数の機能から構成されています。
テキストエディタ | マルチタブ、縦書き、アウトライン、文書サイズ無制限(空きメモリに依存) |
統合メーラー | POP3/SMTP、自動振り分け、Webフォルダ、ノート |
ファイラー | 2ウィンドウファイル操作 |
メモ,Board | 階層メモ、エディタ・メールから短文の追加 |
タスクマネージャー | Windows Mobileアプリケーション一覧の表示・切替 |
マクロ(TEXT-C言語) | エディタの機能追加・カスタマイズ、アプリケーションの作成 |
WZ Mobileは、Windows Mobileの標準的なアプリケーションとは操作が異なる場合があります。
WZ Mobile 3の起動と基本設定
メーラーを起動するには、スタートメニュー→プログラム→→WZ Mobile3 Mailの順で操作します。
エディタを起動するには、スタートメニュー→プログラム→→WZ Mobile3 Editorの順で操作します。
WZ Mobileのプログラムは「Program Files」フォルダの「wzm3」フォルダにあります。以後、このフォルダをWZMフォルダと呼びます。
文字の大きさやキー定義(Windows,VZライク,MIFES,Emacsライクから選択できます)の設定は基本設定で行います。「メニュー」から「画面|基本設定」コマンドを実行します。
メニューフォントサイズ | WZ Mobileのメニューやダイアログボックスのフォントの大きさを設定します。 |
文書フォントサイズ | メール本文やエディタのフォントの大きさを設定します。 |
太字で表示 | 文字を太字で表示する/しないを設定します。 |
アプリ画面の動作 | WZ Mobileの各画面をOKボタンで閉じるか、閉じないで最小化表示して隠すかを設定します。 |
スクロールの加速開始 | 方向キー押し下げによる画面のスクロールが指定行数に達したらスクロールを加速します。 |
スクロールの加速行数 | 加速する行数を指定します。2以上を指定してください。 |
キー定義 | キー配列を設定します。Windows標準、VZライク、MIFESライク、Emacsライクから選択します。 |
自動保存 | 自動保存をする/しないを設定します。「しない」に設定した場合は、こまめに上書き保存をしてください。保存しないで閉じても自動保存がおこなわれますので、誤って閉じた文書を元に戻すことができます。 |
整形の折り返し | 自動整形の折り返し幅を指定します。 |
大きなファイルの確認 | 指定したサイズ以上のファイルを開く前に確認します。0を指定すると常に確認をおこないます。「ファイルの部分読み込みダイアログ」を表示して、ファイルの部分読み込みの指定と、「テキスト」「バイナリ」「レコード」表示モードが選択できます。 |
閲覧モードで開く | ONにすると、WZ Mobile Editorで文書を開いたときに閲覧モードで開きます。 |
標準フォルダ | 無題の文書から「ファイルを開く」ときに表示するフォルダを指定します。空にすると「マイドキュメント」)になります。 既存のファイルから新規作成した場合は、そのファイルのフォルダを表示します。 |
標準のボードファイル | 「WZ Board」で開くボードファイルを指定します。空にすると標準のボードファイル「wzcfg://wzmemo.mem」を開きます。 ファイル名の拡張子は無指定にします。拡張子を指定しても、必ず拡張子.memのファイルが開かれます。 変更を有効にするには、一度WZ Mobile 3のすべての画面を閉じる必要があります。 |
前回終了時の復元 | ONにすると、前回WZ Mobile EditorをOKで閉じたときのファイルを開きます。 |
イメージファイルの拡張子 | WZ Mobileで図と認識するファイル拡張子を指定します。.bmp .jpgと半角空白で区切って指定します。 |
バイナリファイルの拡張子 | WZ Mobileでバイナリファイルと認識するファイル拡張子を指定します。.wav .exeと半角空白で区切って指定します。 |
アドレス帳 | 「連絡先を使用」 Windows Mobile標準のアドレス帳を使います。 「WZ Mobileのアドレス帳を使用」 WZ Mobile専用のアドレス帳を使います。 |
新着ジャンプ | ONにすると受信があったときに新着ジャンプします。 |
新着通知 | 「音を鳴らす」 受信があったときに音を鳴らします。 |
WAVファイル | 新着通知の音を指定します。 |
送受信完了 | 送受信の完了後のインターネット接続を「接続を切る」「切断する」「問い合わせる」から指定します。 |
※キー定義の設定は、WZ Mobileの全画面に反映されます。ダイヤログボックスや1行のテキストボックス、リストボックスにも設定したキー定義が使われます。特に下記のカットアンドペーストの操作は、Windows Mobileと異なりますのでご注意ください。
※リストボックスでは、VZ,MIFES,EmacsキーでもWindowsキーと同じく[Shift+方向]キーおよび[Ctrl+C],[X],[V]キーによるカットアンドペーストが可能です。
※W-ZERO3にはページアップダウンキーがありませんが、WZ Mobileでは[Ctrl+Up]/[Down]キーで代用できます。[Ctrl+Left]/[Right]キーはページ単位で左右にスクロールします。
■カットアンドペースト等の操作
コマンド | Windows | VZ | MIFES |
選択開始 | Shift+方向キー | Ctrl+B (Ctrl+0) | Ctrl+6 |
コピー | Ctrl+C | Ctrl+KK | Ctrl+8 |
カット | Ctrl+X | Ctrl+Y (Ctrl+8) | Ctrl+7 (Ctrl+4) |
貼り付け | Ctrl+V | Ctrl+KC | Ctrl+9 |
アンドゥ | Shift+BS | 同左 | 同左 |
IMEの操作
IMEのオンオフは、[Shift+文字]キーでおこないます。[Shift]キーは[文字]キーを離すまで押します。
お使いの機種とIMEによっては、この操作ができないことがあります。このときは、[文字]キーを[A]になるまで数回押します。
IMEがオンのときはステータスバーに『あ』と表示され、ローマ字かな入力ができます。IMEがオフの時はステータスバーに『A』と表示され、半角英文字が直接入力できます。他の入力モードにするには、[文字]キーを押します。
IMEのバーを出すにはステータスバーの「あ」や「A」をタップします。ステータスバーの中央にIMEのバーが表示されます。この状態で[文字]キーを押すと全角カタカナ入力モードなどにできます。
※1回タップしても表示されないときは、再度タップします。ダイアログの表示中はタップしてからIMEのバーが表示されるまでに間が空くことがあります。
IMEバーの「A」をタップするとソフトキーボードが表示されます。IMEバーを消すには、ステータスバーのIMEバー以外をタップします。
メニューの操作
右側のソフトキーを押すとメインのメニューを表示します。ステータスバーの右横の「メニュー」をタップして表示することもできます。
左側のソフトキーは状況に応じたメニューを出します(タップ&ホールドで出るメニューとは異なります)。ステータスバー左横の「エディタ」等の表示をタップして表示することもできます。
メニューを表示しているときは、ソフトキーは[ESC]キーとして働き、メニュー表示を取り消します。[OK]ボタンは[Enter]キーとして働き、メニューコマンドを選択する動作をします。
左ソフトキーを2回早押しすると、「頁モード」のON/OFFをおこないます。
頁モードがONのときはステータスバーに[頁]マークが表示されます。このときに[↑]/[↓]キーを押すと、ページアップ/ダウンします。[←]/[→]キーを押すと横スクロールします。
右ソフトキーを2回早押しすると、カーソル移動のメニューを表示します。
メニューから「ズーム」コマンドを選ぶと、縮小表示モードのON/OFFをおこないます。縮小表示モードがONのときはステータスバーに「Z」マークが表示され、小さいフォントで文字が表示されます。
ダイアログの操作
WZ Mobileのダイアログは、Windows Mobileと動作が異なる場合があります。
ダイアログ表示中にタイトルバーの[OK]ボタンをタップすると、ダイアログをOKして閉じます。
ダイアログ表示中は、左ソフトキーは操作メニューとして働きます。右ソフトキーは、OKかキャンセルのメニューを表示します。
下記の操作をおこなうと、[Tab]キーの代わりに[←]/[→]/[↑]/[↓]キーで別の項目に移動します。
- エディトボックスの左端で[←]キーを押す。
- エディトボックスの右端で[→]キーを押す。
絞り込みの操作
WZ Mobileのリストボックスは絞り込みがおこなえます。
リストボックスで英字キーを押すと、その文字を含む行を絞り込んで一覧表示します。続けて2文字目の英字キーを押すと更に絞り込みます。
[Esc]キーで絞り込みの解除、[Bs]キーで絞り込み文字を1つ消します。
IMEから日本語を入力して[Enter]キーを押して、日本語で絞り込むこともできます。
絞り込み中はリストボックスの右上隅に次のように表示されます。
−絞り込み文字
メール一覧でE-Mailアドレスの一部を入れて絞り込んだり、履歴でファイル名の一部を入れて絞り込むと便利です。
アンインストール
アンインストールするには、WZ Mobileをインストールしたフォルダをすべて削除します。
WZ MobileはレジストリやWindowsのシステムフォルダに書き込みや追加はおこないません。
メーラーの受信メールやノートを削除するには、ベースフォルダをすべて削除します。
スタートメニューのプログラムアイコンを削除するには、ファイルエクスプローラを起動し、マイデバイス→Windows→スタートメニュー→プログラムの順でフォルダを開いて、ファイル一覧からWZ Mobileのアイコンを削除します。