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6. エディタ

エディタは、テキストファイル(文字とタブと改行だけからなる文書)を編集するソフトウェアです。
スタートメニュー→プログラム→WZモバイルエディタの操作で起動してください。

WZモバイルエディタが編集できるテキストファイルは以下です。

1行の文字数制限なし(空きメモリに依存)
文書サイズ空きメモリに依存
文字コードシフトJIS、Unicode、UTF-8、EUCに対応
改行コードCR+LF,LFを認識。CR+LFに対応。

WZモバイルエディタはMDIインターフェースです。複数の文書を開いた場合は、アプリケーションウィンドウは1つだけ開いて、その中でタブを付けて文書を表示します

表示スタイルについて

1行の折り返し文字数や表示に使うフォントの組み合わせなど、文章の表示の見かけの設定を何通りか登録しておいて、その中から選んで編集する文書に適用することができます。

この組み合わせを表示スタイルと呼びます。表示スタイルは初期状態では次の4つがあります。

共通一般のテキストファイル用の表示スタイル
体裁認識タブによる桁そろえや折り返し、箇条書きの整形表示を行う表示スタイル
HTML文書HTMLファイル用の表示スタイル
CプログラムCプログラムファイル用の表示スタイル

テキストファイルの拡張子によってどの表示スタイルを使うかが決まります。「メニュー」から「表示|表示スタイル一覧」を選ぶと「表示スタイル一覧」ダイアログが表示され、その決定方法がわかります。

「表示スタイル一覧」ダイアログの例:
共通
体裁認識
txzファイル
HTML文書
htmlファイル
htmファイル
Cプログラム
cファイル

上記の例では、拡張子txzのファイルは「体裁認識」、htmlとhtmのファイルは「HTML文書」、cのファイルは「Cプログラム」、それ以外の拡張子のファイルは「共通」の表示スタイルが使われます。

これを変更するには、このダイアログを使います。
今開いているファイルの拡張子を「体裁認識」の表示スタイルを使うようにするには、「体裁認識」を選んで、XXXを登録(XXXは今開いているファイルの拡張子)のボタンを押します。

※今開いているファイルに拡張子がなかったり無題のときはこのボタンはありません。この場合は「共通」の設定が使われます。
XXXファイルを「体裁認識」から外すには、「XXXファイル」を選んで「登録解除」のボタンを押します。次回からXXXファイルは「共通」の表示スタイルが使われるようになります。

新しく表示スタイルを追加するには、「新規」ボタンを押します。名前を入力して[OK]すると一覧に追加されます。一覧で新しく追加した表示スタイルを選んで、「設定」ボタンを押すと内容を設定できます。

各設定項目の頭の「専用」や「共通」は、その設定項目の設定内容をこの表示スタイル専用として扱うのか、全ての表示スタイルで共通として扱うのかを選択します。
設定項目の内容を変更すると、自動的に「専用」になります。「共通」の項目にしたい場合は、「専用/共通」ボタンを押してください。「共通にする」を選ぶと現在の設定内容で共通の設定とします。「共通に戻す」を選ぶと、現在の「共通」の設定の内容を読み取り設定内容を戻します。

現在の文書ファイルの表示スタイルを一時的に他の表示スタイルに変更することもできます。
「表示スタイル一覧」ダイアログで使いたい表示スタイルを選んでOKすると、その表示スタイルに変更できます。
この変更は現在開いている文書ファイルだけに適用されます。同じ拡張子の別の文書ファイルには適用されません。
文書ファイルを閉じてもプロファイルにこの変更が記録されますので、次回開いたときにも変更した表示スタイルが適用されます。

文書の設定について

表示スタイルは文書編集時の「見かけ」を登録しておくものでしたが、文書の設定は文書の属性を登録しておくものです。
文書の属性は、ファイルタイプ(テキスト、バイナリ、HTML)、見出し文字列があります。見出し文字列はアウトラインに使われます。
文書の設定はアウトラインで特別な見出し文字列を指定したいとき以外は、特に設定を変更する必要はありません。

文書の設定は、表示スタイルと同じようにファイルの拡張子によってどの設定が使われるかが決まります。表示スタイルと異なり、一時的に他の設定を選ぶことはできませんし、すべての設定項目は「専用」の扱いになります。

文書の設定の追加は、「メニュー」から「ファイル|文書の設定」コマンドを選んでから「一覧」ボタンを押して「文書の設定一覧」ダイアログを表示して、表示スタイルと同じように行います。

絞込みについて

「メニュー」から「検索|絞込み」コマンドを選んでから、検索と同じように絞込みする文字を指定して[OK]すると、その文字を含む段落だけを絞り込んで一覧表示します。直接編集作業もできます。検索のように1つ1つ次検索で検索文字を手繰っていく必要がありません。

絞込み中は文章の右上に「-絞込文字」の表示が出ます。絞込みを解除するには[Esc]や[Enter]を押すか、「メニュー」から「検索|絞込みの解除」コマンドを選びます。

整形モードについて

整形モードを使うと、メールの文章のように段落の1行1行を改行で区切っていく文章の作成が簡単にできます。
「メニュー」から「整形モード」コマンドを選ぶと整形モードをON/OFFできます。
メールの編集時には最初から整形モードがONになっています。

整形モードをONにすると、文字を入力したり改行したり削除したときに、自動的に1行1行改行で区切られた段落を認識して、段落の折り返しが乱れないように文字の入力や削除が行われます。
箇条書き(段落頭の・や1.など)や、引用(>や#)が入った文章も同じように整形を保って編集することができます。

整形モードでは、段落途中の1行1行の区切りの改行と、段落末尾の改行を区別して扱っています。区切りの改行はその手前にスペースを入れ、段落末尾の改行にはスペースは入れません。
これによって段落を認識し、折り返しの乱れない編集を実現していますので、他のエディタやメーラーで作成された改行区切りの文章を整形モードを使って整形を保って編集することはできません。

自動保存について

WZモバイルエディタは、作成中の文章の内容が失われることがないように細心の注意をかけて設計してありますが、万一ハングアップしたりW-ZERO3の調子が悪くリセットがかかってしまった場合でも内容が失われないように、自動保存でバックアップを取っています。

文章作成中に事故がおきてしまった場合は、次回WZモバイルエディタでその文書を開いて「メニュー」から「ツール|バックアップ」を選択してください。その文書のバックアップがある場合は一覧でそれを選択表示します。「読込」ボタンを押すとバックアップの内容を、文書の編集画面に読み込むことができます。

アウトラインについて

アウトラインの機能を搭載しています。
文章中の見出しをアウトラインウィンドウに抜き出して表示し、アウトラインウィンドウで見出しを選択するとその見出しにジャンプします。

アウトラインウィンドウを表示するには「メニュー」から「表示|アウトライン」を選択します。アウトライン表示中にこのコマンドを選択するとアウトライン表示を消します。

WZモバイル2.0では、アウトラインウィンドウで編集操作を行うことができるようになりました。見出し名の変更や見出しの追加・削除が可能です。「メニュー」から「編集|アウトライン編集」を選択します

標準の見出し文字列は以下です:
.見出し1
..見出し2 ..
......見出し6

HTML文書の場合は<h1>から<h6>を見出しとして認識します。

HTMLファイルの編集について

WZモバイルエディタでHTMLファイルを開くと、HTML編集の機能が追加されます。

※TEXT-Cを購入済の場合は、この章で説明する機能の代わりに、更に高機能のHTML編集の機能が適用されます。「HTMLファイルの編集について(TEXT-C)」を参照してください。

  • HTMLタグを画面上で1文字のビットマップ記号として表示することができます。画面に散乱するHTMLタグは見やすく表示され、文章の編集に集中できます。
  • HTMLタグ、タブや改行などの段落体裁を勝手に書き換えることはありません。
  • &amp;や&lt;を画面上では &、< のように表示して編集することができます。
  • HTML4.0の全エレメントのアトリビュートを編集できます。タグにカーソルを合わせて「編集|プロパティ」コマンドを選ぶと、アトリビュートを編集できます。(将来アトリビュートが拡張された場合でも、拡張されたアトリビュートを失われないようにして編集できます)
  • <P>や<BR>の入力を支援します。

キー入力の動作が一部変わります。

Ctrl+Enter<p></p>の組を挿入します。<p>-</p>内では、</p><p>を挿入します。
Shift+Enter<br>と改行を挿入します。

「表示」メニューの次のコマンドが使えるようになります。
タグを記号で表示
 ONにするとHTMLタグをビットマップ記号で表示します。OFFにすると通常の文字として表示します。
文字参照を文字で表示
 ONにすると、&amp;を & 、&lt;を < 、&gt;を > 、&quot;を " で表示します。OFFにすると通常の文字として表示します。ONにした状態で、&、<、>、"を入力すると、&amp;、&lt;、&gt;、&quot;が入力されます。

「ツール」メニューの次のコマンドが使えるようになります。

タグの挿入タグを一覧から選んで挿入します。
表の挿入表の桁数と行数を指定してTABLEタグを挿入します。

HTMLファイルの編集について(TEXT-C)

TEXT-Cを購入済の場合は、HTMLファイルを開くと、次のメニューコマンドが使えるようになります。

「編集|プロパティ」カーソル位置がタグなら、タグのアトリビュートを編集するダイアログを表示します。
「表示|文字参照を文字で表示」&amp;などの文字参照を、'&'など通常文字として表示します。

次のキーコマンドが使えるようになります。

Shift+Enterカーソル位置に<br>と改行を挿入します。なお、段落の区切りはできるだけ次のCtrl+Enterによる<p>〜</p>を使ってください。
Ctrl+Enterカーソル位置の状況に応じて、タグの補完や新しい<p>段落の作成など、さまざまな働きをします。
Alt+Enterカーソル位置のタグの属性を編集するためのダイアログを表示します。

Ctrl+Enterの機能

  • 改段落

<p>〜</p>の中にカーソルがあるときCtrl+Enterを押すと、新しい段落を作成します。</p>
何もない場所でCtrl+Enterを押すと、新しい段落として<p></p>をその場に挿入します。
範囲を選択してCtrl+Enterを押すと、範囲選択の先頭に<p>を、末尾に</p>を付加します。

  • タグ記号の補完

次のような位置でCtrl+Enterを押すと、タグ記号の > を補完します。

<tag■<tag>

< 記号で始まらない英単語でもそれがHTMLの要素名であるなら、入力後にCtrl+Enterを押すと < 記号を補完します。

h1■<h1


  • 終了タグの補完

閉じていない要素の終了タグを補完します。

<b>太字■<b>太字</b>

複数の要素が入れ子状態になっていても、正しく終了タグを補完できます。

  • 段落のオートフォーマット

<dl>や<ul>など段落を構成するようなブロック要素では、単に終了タグを補完するのではなく、必要な構成要素をフォーマットします。
<dl>■
ここでCtrl+Enterを押すと
<dl>
<dt>■</dt>
</dl>
さらにCtrl+Enterを押すと
<dl>
<dt></dt>
<dd>■</dd>
</dl>

左メニューコマンド

開くファイルの参照ダイアログを開いて指定したファイルを開きます。
閉じて開く現在のファイルを閉じてから、ファイルの参照ダイアログを開きます。
閉じる現在のファイルを閉じます。
履歴最近使ったファイルを呼び出します。
新規作成空の内容のエディタを開きます。
上書き保存編集内容をファイルへ保存します。
選択選択を開始します。
語選択単語単位の選択を開始します。
コピー範囲選択した部分をクリップボードにコピーします。
切り取り範囲選択した部分を切り取ります。
貼り付けクリップボードから文章を貼り付けます。
絞り込み特定の語句を含む段落のみを絞り込んで表示します。

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