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7. 文書スタイル

テキストファイルは文字と改行とタブからなる、汎用性の高いファイル形式です。
各種の原稿、プログラム、HTMLテキスト、表計算などの様々な用途に広く利用されています。
WZ6では、これらの様々な種類のテキストファイルの編集に対応しており、それぞれに最適な動作をおこなうための「文書スタイル」機能を持っています。
WZ6の初期状態では、次の文書スタイルが定義されており、必要に応じてカスタマイズすることができます。

なし(関連付け拡張子なし)
標準下記以外の拡張子に適用(txtファイルなど)
体裁文書txzファイル
小説(関連付け拡張子なし)
会話文(関連付け拡張子なし)
メールmailファイル
Cプログラムc,cpp,cs,h,txcファイル
JAVAプログラムjava,jsファイル
HTMLhtm,html,shtmlファイル
PHPプログラムphpファイル
Phytonプログラムpyファイル
その他のプログラムasm,batファイルなど
タブ区切りテキスト(関連付け拡張子なし)
CSVテキスト(関連付け拡張子なし)
脚本scrファイル
ボード文書memファイル

文書スタイルには拡張子を関連付けすることができ、上の例では、拡張子.txzのファイルを開くと「体裁文書」文書スタイルが適用されます。
どの文書スタイルにも関連付けられていない拡張子のファイルを開いたときは、「標準」文書スタイルが適用されます。

一時的に特定のファイルに別の文書スタイルを適用することもできます。たとえば、test.txtファイルは「標準」文書スタイルですが、「小説」文書スタイルに変更できます。
この変更はファイルを開いた状態で[ファイル]メニューから[end]-[文書スタイルの一覧]でおこないます。一覧でスタイルを選んでOKすると変更されます。
この変更はプロファイルに記憶され、ファイルを一度閉じて次回開いたときでもプロファイルに残っていれば再現されます。

「標準」「なし」文書スタイル

「標準」文書スタイルは、一般的なプレーンテキストを編集するときに使用します。txtファイルを開くと「標準」文書スタイルが適用されます。
WZ6のアウトライン機能、検索文字列の色分け、URLの色分けが機能します。
行頭が半角ピリオド . で始まる行が見出しとして認識され、半角ピリオドの個数で見出しレベルが認識されます。
見出しレベルは1〜255まで認識され、アウトライン画面にツリー表示されます。
.見出し1
内容
..見出し2
内容

「なし」文書スタイルは、純粋なプレーンテキストを編集するときに使用します。
「なし」文書スタイルに関連付けされている拡張子はありません。必要に応じてファイルに適用して使用してください。
Windowsに標準で付いている「メモ帳」と同じくプレーンな動作をします。
アウトライン、体裁認識、色分けなどのWZ6の特徴的な機能は働きません。

「体裁文書」文書スタイル

「体裁文書」文書スタイルは、字下げやルビ・文字装飾を使ったテキストファイルを編集するときに使用します。txzファイルを開くと「体裁文書」文書スタイルが適用されます。
WZ6のヘルプファイルは体裁文書スタイルで作成されています。WZ5でワープロ的な機能を提供していたTMLファイルの代わりとして使う文書スタイルです。
「体裁文書」スタイルで作成したテキストはWZ6固有の形式ですが、完全なテキストファイルなので、他ソフトウェアでも読み込みと編集作業ができます。WZ6で開いたときにルビや段落体裁、文字装飾が画面表示に反映されます。
「体裁文書」スタイルでは次の機能が使用できます。

  • 行頭半角ピリオドによるアウトライン機能
  • テキストタグによるルビ
  • テキストタグによる太字、下線、フォント指定
  • 図の挿入
  • 文中タブによる桁揃え
  • 行頭タブによる段落の字下げ
  • 行頭半角スペースによる段落の字下げ
  • 箇条書きを認識して折り返しの2行目以下を字下げ
  • 検索文字列、テキストタグ、URLの色分け

※ファイルサイズが3MBを超える「体裁文書」は、動作の高速化のため「桁揃え」「段落体裁」を整えた表示がおこなわれなくなります。

「小説」文書スタイル

「小説」文書スタイルは、ルビを使った小説を編集するときに使います。青空文庫のテキストファイル形式の小説の読書や編集にも使用できます。
「小説」文書スタイルが標準で適用されるファイル拡張子はありません。必要に応じてファイルに適用して使用してください。

  • 「縦書き」表示スタイルを適用
  • 青空文庫形式によるルビ
  • 青空文庫形式による注釈
  • 文中タブによる桁揃え
  • 行頭タブによる段落の字下げ
  • 行頭半角ピリオドによるアウトライン機能
  • 検索文字列、テキストタグ、URLの色分け

青空文庫形式によるルビは、文中でルビを《》で括って表現します。
(例)熾熱燈《しねつとう》
ルビの付く文字列の始まりを特定する記号|が付くこともあります。
(例)豫備|黌《くわう》に

青空文庫形式による注釈とは、JIS第3,4水準の漢字、傍点の位置の指定などです。
(例)※[#「窗/心」、第3水準1-89-54]《まど》に
WZ6では、JIS第3水準の漢字の注釈を該当する文字で表示することができます。JIS第4水準の漢字の注釈は2008年11月時点では対応していません。
傍点の表示には対応しています。

「会話文」文書スタイル

「会話文」文書スタイルは、インタビューや対談形式の原稿を編集するときに使います。
「会話文」文書スタイルが標準で適用されるファイル拡張子はありません。必要に応じてファイルに適用して使用してください。

  • 会話文認識
  • 行頭半角ピリオドによるアウトライン機能
  • 検索文字列、テキストタグ、URLの色分け

会話文認識とは、段落の内容が以下の形式の場合に人物名とせりふの内容を別々の表示形態で表示する機能です。
人物名「せりふの内容」
初期状態では人物名は太字で、せりふの内容は明朝で表示されます。
この設定は表示スタイルの設定ダイアログの「文字スタイル」でおこないます。

「Cプログラム」文書スタイル

「Cプログラム」文書スタイルは、C言語・C++・C#およびText-Cのプログラムを編集するときに使います。
c,cpp,cs,hファイルを開くと「Cプログラム」文書スタイルが適用されます。

  • 「プログラム」表示スタイルを適用、折り返し250文字、タブ4文字など
  • オートインデント、折りたたみ
  • C,C++の関数定義と、行頭が//##で始まる行が見出しのアウトライン
  • C言語の予約語、#if条件、コメント/**/と//、""の色分け、定数、16進数定数の色分け
  • C言語ブロック{〜}、#if〜#endifの折りたたみ

「タブ区切りテキスト」「CSVテキスト」文書スタイル

「タブ区切りテキスト」文書スタイルは、表形式のデータなど、タブ記号でデータが区切られたテキストファイルを編集するための文書スタイルです。
タブで区切られたそれぞれの桁データが、一番幅の広いデータに合わせて表の様に揃えた表示状態で編集作業ができます。

  • 文中タブで桁揃え
  • 行頭半角ピリオドによるアウトライン機能
  • 検索文字列、テキストタグ、URLの色分け

「CSVテキスト」文書スタイルは、表計算のデータ形式の一つである、カンマ区切りでデータが区切られたテキストファイルを編集するための文書スタイルです。
タブの代わりに半角のカンマで桁揃え表示がおこなわれます。"..."に挟まれたカンマはデータの区切りではなく、データ本体とみなします。
カンマがある段落は一行で表示されるように、折り返しなしになります。

「HTML」「PHPプログラム」文書スタイル

「HTML」文書スタイルは、HTMLテキストを編集するときに使います。
htm,html,shtmlファイルを開くと「HTML」文書スタイルが適用されます。

  • HTMLの見出しによるアウトライン
  • 文中タブによる桁揃え
  • 行頭タブによる段落の字下げ
  • HTMLタグ、検索文字列の色分け
  • HTMLタグの挿入
  • HTMLタグアトリビュートの編集
  • Ctrl+EnterなどによるHTML編集支援
  • 文字参照を文字で表示

「PHPプログラム」文書スタイルは、PHPプログラムを編集するときに使います。
phpファイルを開くと「PHP」文書スタイルが適用されます。「HTML」文書スタイルに加えて以下の項目が適用されます。

  • オートインデント、折りたたみ

「Phyton」文書スタイル

「Phytonプログラム」文書スタイルは、Phytonプログラムを編集するときに使います。
pyファイルを開くと「Phyton」文書スタイルが適用されます。

  • オートインデント
  • タブでスペースを入力
  • Phyton用の色分け
  • Phyton関数定義のアウトライン表示

「その他のプログラム」文書スタイル

「その他のプログラム」文書スタイルは、上記以外のプログラムを編集するときに使います。asmファイル〜vhdlファイルを開くと適用されます。それぞれのプログラム形式に基づく色分けが行われます。

「脚本」文書スタイル

「脚本」文書スタイルは、脚本やシナリオを編集するときに使います。
scrファイルを開くと「脚本」文書スタイルが適用されます。

  • 「原稿用紙」表示スタイルを適用
  • 柱を見出し3として認識したアウトライン
  • 説明(ト書き)の字下げ
  • 会話文認識と字下げ

柱は行頭が○で始まる場面名などを表す段落です。○の他に、●◎□■△▲が使用できます。
柱と会話文以外の段落はト書きとみなして、全角2文字の固定字下げが適用されます。この設定は「文書スタイル」の設定ダイアログの「固定字下げ」で変更できます。
会話文認識とは、段落が人物の名前+「で始まり」で終わるときに、人物名とせりふの内容を別々の表示形態で表示する機能です。
(例)人物名「せりふの内容」
せりふの2行目以降は全角一字の字下げで表示されます。この設定は「文書スタイル」の設定ダイアログの「せりふの字下げ」で変更できます。
人物名は太字で、せりふの内容は明朝で表示されます。この設定は表示スタイルの設定ダイアログの「文字スタイル」でおこないます。

「ボード文書」「メール」文書スタイル

「ボード文書」はWZ Board用の文書スタイルです。
行頭半角ピリオドによるアウトライン機能を使い、表示スタイルに「ボード」を使用してアウトラインの表示を左側にするための文書スタイルです。

「メール文書」はTextc Mail用の文書スタイルです。メールの引用符
>>##
を色分けするための文書スタイルです。

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