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11. アウトライン

WZ6のアウトライン機能は、文章の見出し段落を集めてアウトライン画面に表示します。
大見出し、中見出し、小見出しといった、見出しレベルを認識してアウトラインに木構造で表示します。
アウトラインを使うと、文書の本文と目次を同時に並べて編集作業がおこなえます。
Cプログラムの場合は、関数定義行をアウトライン画面に表示します。プログラムを見通しよく作成できます。

見出し段落の認識

WZ6は通常は、次のように段落が半角ピリオド.で始まる場合に見出し段落として認識します。

.見出し見出し1
..見出し見出し2
...見出し見出し3
....見出し見出し4
.....見出し見出し5
......見出し見出し6

上記は「WZ標準」の見出しを使った場合です。この場合は半角ピリオドを個数分並べることによって、見出し1〜6に加えて見出し7〜255まで認識されます。

見出し段落の認識方法を指定することもできます。この場合は、見出し1〜6の見出し文字列を指定します。
先頭が指定した見出し文字列で始まる段落を、見出しとして認識します。
見出し文字列を指定するには、次の操作をおこないます。

1.[ファイル]メニューから[end]-[文書スタイルの設定]コマンドを実行して、「文書スタイルの設定」ダイアログを表示。
2.「見出し認識」を「指定」に変更。
3.見出し1〜6で見出し文字列を設定。

※文書スタイル「標準」の見出し文字列は、できるだけ「WZ標準」に固定で変更しないでください。

「見出し認識」が「HTML」の場合は、次のHTML標準の見出し文字列が使われます。

<h1>見出し</h1>見出し1
<h2>見出し</h2>見出し2
<h3>見出し</h3>見出し3
<h4>見出し</h4>見出し4
<h5>見出し</h5>見出し5
<h6>見出し</h6>見出し6

見出し段落の認識に正規表現も使用できます。見出し文字列の先頭に^を指定して、続けて正規表現指定をおこなってください。
正規表現で()でタグ記憶すると、タグの内容をアウトラインウィンドウに見出しとして表示します。
※正規表現を使用した場合は、仕様上、見出しレベルの変更と見出しの追加に対応しないことがあります。

このほか次の特殊な見出し文字列があります。

^C関数定義C言語,C++,Javaの関数定義を見出しとします。(完全には認識できない制限があります)
^シナリオシナリオの柱を見出しとして認識します。
^msghdr^<mh>を見出し区切りとし、そのSubject:の内容を見出しとして表示します。(ドラッグアンドドロップの見出し移動とアウトライン索引には対応していません)

マクロプログラムで見出し判定を行うことも可能です。
見出し文字列に「headtest@\\system\txtool.c」のように関数名とモジュール名を指定します。マクロは「プログラムの登録」を行って、「関数名@\\作者名\ファイル名」の形式で指定します。
プログラムの書き方は、txtool.cのheadtestにサンプルがあります。引数の個数や型をまちがえたり、プログラムに不具合があるとWZ6が起動しなくなる可能性もあります。ご注意ください。
もし、WZ6が起動しなくなった場合は「WZプログラムフォルダ\textc\作者名\ファイル名.txp」のファイルを削除してください。
一時的に指定を外すには「//headtest@\\system\txtool.c」のように先頭を//で始めてください。

アウトライン画面の表示

[見出]メニューから[アウトライン表示]を使うと、文章の横にアウトライン画面が表示されます。このコマンドをもう一度使うとアウトライン画面を閉じます。
アウトライン画面で文字入力をすると絞込みが働きます。文字を入力していくとリアルタイムで絞込みされます。漢字も入力可能です。目的の見出しを素早く検索することができます。Escで絞込みを終えます。
アウトライン画面の表示位置は、文章の右側がデフォルトです。表示スタイルで設定することにより左側・上側・下側に表示することもできます。

本文からアウトラインへフォーカスを移すにはCtrl+Tab、アウトラインから本文へ移すにはEnterを使います。

アウトライン画面では次のキー・マウス操作ができます。

小見出しがあり、開いている場合は閉じて処理を終えます。
兄弟の見出しがあり、どれかが開いている場合、開いている小見出しのすべてを閉じます。
このほかの場合は、親見出しへ移動します。
縦書き時は↑になります。
小見出しがあり、閉じている場合は開きます。
縦書き時は↓になります。
ダブルクリック小見出しがある場合で、開いていれば閉じ、閉じていれば開きます。
クリック[+]や[-]部分をクリックした場合は、ダブルクリックと同じ動作をします。
右クリックアウトラインの操作メニューを表示します。
ドラッグアンドドロップ見出しをつかんで他の見出しへドロップすると、ドロップした位置へ見出しを移動します。
Ctrl+Up見出しを上へ移動します。縦書き時はCtrl+Rightになります。
Ctrl+Down見出しを下へ移動します。縦書き時はCtrl+Leftになります。

[見出]メニューから[3ペインアウトライン]を使うと、アウトライン/見出し/本文の3つを表示するタイプの3ペインアウトライン画面を表示します。

アウトライン編集

[見出]メニューから[アウトライン編集]を使うと、アウトライン画面で次の操作で編集作業がおこなえるようになります。

文字入力見出し名の変更
Enter新しい見出しの作成
Shift+Enter本文ウィンドウへ移動
DelとBS見出し名の削除/見出しの削除
TabとShift+Tab見出しレベルの変更
右クリック見出しの移動などの操作

特殊なアウトライン

改行アウトラインは、本文の空行で区切られている部分の行をアウトラインウィンドウに抽出表示します。小説など、章立てを用いない長文でも見通しを良くできます。
タグアウトラインは、HTMLテキスト専用のコマンドです。タグの入れ子関係を視覚的にアウトライン画面へ表示します。タグが閉じているかどうかのチェックがおこなえます。

見出しの操作

[見出]メニューから[見出し]コマンドなどを使って、現在の段落を見出しに変更したり、本文に戻したり、見出しレベルを変更することができます。
[見出]メニューから[見出しを追加]コマンドなどを使って見出しを追加できます。
上記の見出しの操作はアウトライン画面が表示されていても非表示でもおこなうことができます。

見出し単位の編集

[見出]メニューから[見出しの編集]-[切り取り]などを使って、見出し単位のカットアンドペースト、見出しの上下入替などができます。
見出し単位とは、現在位置が見出し段落の場合は、その中に含まれる本文と小見出しの内容になります。
現在段落が本文の場合は、その本文が属する一番近い見出し段落とその内容になります。
上記の見出し単位の操作はアウトライン画面が表示されていても非表示でもおこなうことができます。

色分けアウトライン

色分けアウトラインを使うと、見出しツリーに見出しレベルごとに色を付けたり、本文の見出しを装飾表示できます。

見出しツリーの色分けは次の操作で指定します。

  • 表示スタイルダイアログを表示。
  • 「見出しスタイル」の「参照」を押す。
  • 新規作成を押す。
  • 名前を入力してOK。
  • 一覧から編集を押す。
  • 見出し1〜6のアウトラインの色分けを「色分け」にし、文字色を指定してOK。

本文の見出しの装飾表示は、同様に「見出しスタイル」のフォント・サイズ・文字色・背景色・枠の項目で指定します。

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