177. WZ6のセットアップ
WZ6には「標準(共用)」と「個人専用」の2つのセットアップ方法があります。
「個人専用セットアップ」は以下の場合に推奨します。
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管理者権限がない。
USBなどのリムーバルメディアへインストール。
Text-Cプログラム(マクロ)を開発・多用する。
通常は、「標準セットアップ」を使用してください。
WZ6のセットアッププログラムは、数MBの単独のEXEファイルです。インターネットからダウンロードしたファイルを、USBメモリやCD-Rのメディアに入れて保存しておくことも可能です。
インターネットに接続していないパソコンにも、セットアッププログラムを入れたメディアを使ってセットアップがおこなえます。WZ6のセットアップ・使用にインターネット環境は必要ありません。
※WZ6の一部の機能にインターネットを利用したものがありますが、WZ6からインターネットに接続しないよう設定することも可能です。
旧版のWZをお使いの方へ
WZ6のプログラムは、旧バージョンのWZ5,4,3とは別のフォルダにセットアップされます。WZ6と旧WZの併用も可能です。
WZ6のセットアップに、旧WZのCD-ROMやシリアル番号は必要ありません。WZ6のセットアップに必要なものは、セットアッププログラムだけです。
WZ6をお買い上げいただいている場合は、WZ6のシリアル番号・ライセンスキーを入力すると製品版としてセットアップできます。入力しないと体験版としてのセットアップになります。
標準セットアップ
「標準セットアップ」は、以下のフォルダにプログラムのセットアップがおこなわれます。このフォルダを「WZフォルダ」(wz://)と呼びます。
C:\Program Files\WZ EDITOR 6
※セットアップ先のフォルダは変更可能です。
WZ6の「表示スタイル」などの設定内容は、レジストリは使わずファイルに保存されます。
「標準セットアップ」の場合は、以下のフォルダに設定が保存されます。このフォルダを「WZ設定フォルダ」(wzcfg://)と呼びます。
Vista: | C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\WZSoftware\WZ6Com |
XP: | C:\Documents and Settings\ユーザ名\Application Data\WZSoftware\WZ6Com |
「標準セットアップ」では、WZのプログラムと登録マクロは全ユーザで共通です。設定内容だけがユーザ別になります。
マクロの登録は管理者にしかできなくなりますが、管理しやすくなります。
個人専用セットアップ
「個人専用セットアップ」では、以下のフォルダにプログラムのセットアップがおこなわれます。
Vista: | c:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\WZSoftware\WZ EDITOR 6 |
XP: | C:\Documents and Settings\ユーザ名\Application Data\WZSoftware\WZ EDITOR 6 |
※セットアップ先のフォルダは任意に変更可能です。
「個人専用セットアップ」では、WZフォルダとWZ設定フォルダが同じになります。設定内容は、プログラムと同じフォルダに保存されます。
「個人専用セットアップ」では、WZのプログラム・登録マクロ・設定は、個人専用になります。
マクロの登録や設定変更も自由にできます。
サポート専用セットアップ
「サポート専用セットアップ」は、「テクニカルサポート」専用です。通常の使用はできません。
設定変更やカスタマイズによる再現状況の変動を防ぐために、起動のたびに設定やカスタマイズが初期化されます。
「サポート専用セットアップ」では、「個人専用セットアップ」フォルダの「wz6spp」サブフォルダにプログラムのセットアップがおこなわれ、デスクトップに起動用の「WZ6 Support」アイコンが作成されます。
※セットアップ先のフォルダは固定で変更できません。
USBメモリへのセットアップ
WZ6はUSBメモリにセットアップ可能です。
「個人専用セットアップ」をおこない、セットアップ先にUSBメモリを指定してください。
USBメモリにセットアップすると、WZのプログラム・登録マクロ・設定はUSBメモリに保存されます。
他のPCでもUSBメモリのwzeditor.exeを起動すれば、いつもの環境に近い使用がおこなえます。
WZ6の起動
スタートメニューから「WZ6」を選ぶと起動します。
「個人専用セットアップ」の場合は、「WZ6(ユーザ名)」を選ぶと起動します。
このほか、WZフォルダのwzeditor.exeを実行すると起動します。
旧バージョンのWZの使用
WZ6は旧バージョンのWZ Editorと別の場所にセットアップされます。旧バージョンのWZはそのまま残ります。
しばらくの間はWZ6と旧WZの併用を推奨します。WZ6と旧WZを同時に起動した併用も可能です。
旧WZが不要になった段階でアンインストールしてください。
複数のWZのセットアップ
WZ6は複数のフォルダにセットアップして、それぞれ別々に使用することも可能です。マクロの登録や設定内容も別々になります。
複数のWZをセットアップするには、「個人専用セットアップ」を使い、セットアップ先にそれぞれ別々のフォルダを指定してください。
※同時にそれぞれのWZを起動することにも対応しています。
※WZ[1]とWZ[2]が起動していてWZ[2]でファイルを開く操作をおこなったときに、ファイルがWZ[1]で開かれていたらWZ[1]がアクティブになります。
WZのアンインストールについて
WZ6は複数のセットアップがおこなえますので、アンインストールもWZ専用の仕組みを使っておこないます。
[ツール]メニューから[カスタマイズ]-[WZ6のアンインストール...]を選ぶと、そのWZ環境をアンインストールします。別のフォルダにセットアップしたWZ6の環境はそのまま残ります。
コントロールパネルからWZ6をアンインストールすると、最後にセットアップしたWZ6をアンインストールします。
WZ6をアンインストールすると、WZ6本体プログラム、標準のマクロ、設定内容は削除されます。
「標準セットアップ」のWZをアンインストールした場合は、各ユーザのWZの設定内容も全てクリアされます。
プレビュー版や、他のWZ6からの設定引継ぎについて。
WZ6では次の4つの設定を、他のWZ6環境へコピーして引き継げます。
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文書スタイル
表示スタイル
色分けスタイル
環境設定
4つのそれぞれの設定ごとに、以下の手順で引継ぎを行ないます。
引継ぎが終わりましたら、一度WZ6をすべて終了してください。
1.引継ぎ元のWZを起動して、設定のダイアログボックスを表示します。
表示スタイルなら「表示」メニューから「表示スタイルの設定」コマンドを選択します。
2.「開く」ボタンを押します。設定内容がテキストファイルで開かれます。
3.「編集|その他|すべてコピー」コマンドを選びます。テキストの内容がクリップボードにコピーされます。
4.引き継ぎ先のWZを起動して、設定のダイアログボックスを表示します。
5.「開く」ボタンを押します。設定内容がテキストファイルで開かれます。
6.「編集|その他|置き換えて貼り付け」コマンドを選びます。クリップボードから貼り付けられます。
7.「上書き保存」します。
設定のバックアップと他のパソコンへの移行
WZの各種設定は、WZ設定フォルダにテキストファイルで保存されています。このフォルダの内容を丸ごとバックアップしておきますと、パソコンをクリーンインストールしたときなどに、WZの設定を復元することができます。
他のパソコンへWZの設定を移行することもできます。
使用条件について
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1ライセンスにつき、1人の使用者が、複数のコンピュータにインストールして使用することができますが、同時に稼動することはできません。
1ライセンスにつき、1台のコンピュータのみインストールし、複数の使用者がインストールしたコンピュータ上でのみ使用できます。
サーバにインストールして複数台のクライアントPCからお使いになるには、クライアント台数分のライセンスをご購入ください。
本ソフトウェアに対するリバースエンジニアリング及び、改変は一切禁止します。付属のText-Cプログラムは例外とします。
詳細は、使用許諾契約証を参照してください。
Windows Vistaへのセットアップについて
セットアップ後に「プログラム互換性アシスタント」ダイアログボックスが表示された場合は、「このプログラムは正しくインストールされました」を選択してください。
Windows Vistaでは、UAC(ユーザアカウント制御)やユーザの設定によって、WZを起動すると「ユーザアカウント制限の表示」がおこなわれる場合があります。
このときは次の対策を取ってお使いください。
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WZを起動するショートカットを右クリックしてプロパティを選択します。
「ショートカット」タブから「詳細設定」ボタンを押します。
「管理者として実行」をONにしてOKします。
この対策を取っても改善されない場合は、WZ6を「個人専用セットアップ」でセットアップしなおしてください。ご確認のうえ、以前にセットアップしたWZ6はアンインストールしてください。
備考
セットアップがうまくできない場合は、ウィルスチェックプログラムなどの常駐ソフトウェアが動作していないか調べてください。
これらのソフトウェアをすべて終了させてから、再度セットアップをおこなってください。
WZ6は、プログラムファイル(wzeditor.exe)の置かれた場所によって動作が変わります。
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プログラムをWindowsのプログラムフォルダ(通常はC:\Program Files)以下に置いた場合は「標準セットアップ」の動作になり、WZフォルダとWZ設定フォルダが別になります。
プログラムをWindowsのプログラムフォルダ以外に置いた場合は「個人専用セットアップ」の動作になり、WZ設定フォルダはプログラムと同じフォルダになります。
WZ6の対応OSは、Windows Vista日本語版とWindows XP日本語版です。Windows2000日本語版は、サポートの対象外とさせていただきます。