リサーチ/IME
リサーチ入力
「リサーチ入力」は、入力中のテキストから補完語句の一覧を表示して、「先頭文字」[↓] [Enter] の操作で、テキストの語句や長い語句を正確に再入力する補完入力機能です。
テキストに特有な専門用語や固有名詞を再入力する際の、キーの打鍵数を大幅に減らします。
英単語の補完入力 | 単語、変数、関数名の補完入力 |
プログラムの補完入力 | プログラムブロックと関数呼び出しの引数の補完入力 C、C++・Java・Pascal・Basicプログラムに対応 |
日本語の補完入力 | IMEがONのかな入力と読みが一致する語句の補完入力 IMEがOFFの英字入力のローマ字からの補完入力 専門用語、学術用語、法律用語、医学用語などの、複数の名詞を組み合せた語句の補完入力 |
日本語の入力 | 英字入力のローマ字からWZ imeによるかな漢字変換入力 IMEがOFFのプログラムファイルの編集でも日本語入力が可能 |
HTML リサーチ入力 | 「<」とタグの先頭文字の入力から、タグの末尾「>」までの属性を含めた補完入力 IMEがONのままHTMLタグを入力可能 |
TeX リサーチ入力 | 「\」とコマンドの先頭文字の入力から、TeXコマンドの補完入力 「\」と環境名の先頭文字の入力から「\begin{環境名}〜\end{環境名}」の補完入力 IMEがONのままTeXコマンドを入力可能 |
2段階の補完入力 | 補完候補に続く文章の選択入力 |
仕様
候補の取得 | ビジネス文書、論文、原稿、小説など編集中のテキスト単位で解析 テキストの語彙を把握して表記のゆれを低減 見本テキストとフォルダテキストからも補完候補を取得 |
対象の入力 | キーボードの英字入力、WZ ime・ATOK・MS-IMEのかな入力 |
候補表示のタイミング | 文字入力の都度の自動表示 [Ctrl+Space]キーによる補完実行 |
主な対応ファイル | 日本語テキストファイル・論文・原稿・Cプログラムファイル・HTMLファイル・PHPファイル・TeXファイル・各種プログラムファイル |
リサーチ入力の基本操作
リサーチ入を入力するには、[Ctrl+半角/全角]キーを押してリサーチ入力モードをONにします。
ステータスバーの左側に、[R]が表示されます。
英字やかなを1文字入力すると、候補一覧ダイアログを自動で表示します。
続けて2文字目を入力すると、自動で候補を絞り込んだ補完語句がダイアログに表示されます。
[↓]キーを押すと、テキストの編集画面から、候補一覧ダイアログへカーソルが移動します。
[↓][↑]キーで入力する語句を選択して[Enter]を押すと、テキストに入力されます。
下記のサンプルでは、「vk」のキー入力から「VK_PROCESSKEY」が補完入力されました。
リサーチ入力をOFFにするには、[Ctrl+半角/全角]キーを押します。
ステータスバーの[R]の表示は消えます。
WZ ime
「WZ ime」は、WZ8専用のかな漢字変換機能です。日本語の入力を高速に表示します。
WZ imeは、かな漢字変換の学習の代わりに、テキスト中の語句から変換候補を表示します。
辞書への学習を必要としないため、学習の容量・期限・共有の制限がありません。
変換候補 | テキスト単位の変換候補の読み取り、変換候補の文書ごとの学習 テキストの同音意義語の順位・かな送り・漢字/仮名表記・カタカナの語句を判定 既存文書の追加入力の場合も、文書から同音意義語の順位を取得 |
見本テキスト | 出版社の規定文書や参考文献などの見本テキストの登録 見本テキストが入力に反映され語彙や表記を揃えた文書の作成 |
カタカナの語句 | テキストの全角カタカナとルビ付きの語句の自動認識 かな入力をカタカナや漢字に変換 |
読点の変換 | テキストの読点「、,」と句点「。.」の種類を認識 |
括弧の変換 | 段落の「『【〔〈《の括弧記号の認識、対応する閉じ括弧」』】〕〉》の入力、二重引用符 [“”] や引用符 [‘’] の入力 |
ルビ付きの変換 | ルビ付きの漢字の入力 |
ローマ字入力 | 入力規則、記号、漢字の入力指定のフルカスタマイズ |
ユーザ辞書 | 文書設定単位のユーザ登録の辞書指定 テキストのスタイル別に自動でユーザ辞書を切り換えた変換が可能 |
IMEとの併用 | WindowsのIMEとは独立動作、他のIMEと併用可能 |
- WZ imeは、WZ8専用のかな漢字変換機能です。他のアプリケーションの入力には対応していません。
- 人名や地名の変換には、単語登録やユーザ辞書の追加が必要となります。
WZ imeの基本操作
WZ imeで日本語テキストを入力するには、[Shift+半角/全角]キーを押して、WZ imeをONにします。
ステータスバーの左側に、[wz]が表示されます。
ローマ字表記で、かなを入力します。
[Space]を押して、変換します。
続けて、語句や句読点を入力すると、変換が確定されます。
[Space]を押して変換後に、再度[Space]を押すと、変換候補の一覧を表示します。
一覧から候補を[↓][↑]キーで選択して、[Enter]を押すと、テキストに入力されます。
WZ imeをOFFにするには、[Shift+半角/全角]キーを押します。
ステータスバーの[wz]の表示が、[A]に変わります。
ルビ付きの変換
WZ imeは、ルビ付きのかな漢字変換に対応しています。
サンプルでは、「使用頻度の高い語句を入力」をルビ付きで入力します。
ローマ字表記で、かなを入力します。
[Shift+Space]を押して、変換します。ルビが括弧内に表示されます。
再度、[Space]を押すと、変換候補の一覧をルビ付きで表示します。
[Enter]で確定します。本文にルビ付きで入力されました。
[Space]で変換して、[Shift+Enter]でルビ付きの入力もできます。
ルビ付きの入力は「青空文庫テキスト」「JISテキスト」に対応しています。
その他のプログラムファイルなどのテキストでは、括弧付きでルビが入力されます。
WZ imeと一般IMEの比較
WZ ime
IMEとテキスト | WZ imeから編集中のテキストにアクセス可能 |
学習 | 選択語句の学習なし、文書への入力を学習として扱う、次回の入力は文書から候補を表示 |
学習の単位 | 学習は個別のテキスト単位、種類の異なるテキストを同時に編集しても個別のテキストに学習 |
学習の容量 | 学習の容量制限なし、テキストファイルが存在する限り学習結果が残る |
学習の範囲 | 他のPCや既存の文書にも学習を適用 |
語句の再入力 | 文書の中の使用頻度の高い語句の入力 |
プライバシー | 文書の保護が必要、学習の保護は不要 |
インストール | Windows環境への登録は不要 USBメモリにセットアップしたWZーIMEは、他のPCでも起動 |
アプリケーション | WZ8専用、他のアプリケーションには未対応 |
一般のIME
IMEとテキスト | IMEから編集中のテキストにアクセスは不可能 |
学習 | かな漢字変換候補から選択した語句を学習、次回の入力は学習辞書から候補を表示 |
学習の単位 | 学習はすべてのテキストで共通、種類の異なるテキストを同時に編集すると学習が混ざる |
学習の容量 | 学習の容量の制限あり、過去の学習結果は失われる場合あり |
学習の範囲 | 他のPCや既存の文書には学習は適用外 |
語句の再入力 | 最近に選択した語句の入力 |
プライバシー | 学習の保護が必要、PCの設定によってはユーザの学習が混ざる |
インストール | Windows環境への登録が必要 |
アプリケーション | IMEに対応した各種のアプリケーションから使用可能 |