原稿
WZ7では、縦書き表示や原稿・小説・脚本の執筆に必要な下記の機能に標準で対応しています。
長文の原稿の執筆や、原稿の用途によって表示スタイルを切り替えた編集作業がおこなえます。
表示
表示 | 横組または縦組を選択、縦横の切り換え表示 多重化による縦横同時表示 複数の表示スタイルの登録と切り換え 行番号、行罫線、文字罫線の表示 |
縦書き | 原稿用紙表示、縦中横、回転する全角記号の指定 |
1行の文字数 | 半角10文字〜半角9999文字までの1文字単位の指定 画面幅の折り返し/折り返しなし |
1ページの行数 | 指定なし〜999行までの1行単位の指定 |
段組 | 標準1段組、2段組〜99段までの指定 |
見開き表示 | 左右の見開き表示 |
行間・字間 | 設定ショートカットメニューから、行間-2〜6ピクセル 行間1/10行〜2/3行、字間-2〜2ピクセルに設定可能 |
禁則 | 行頭禁則、行末禁則、句読点、英単語 |
特殊文字の表示 | 改行記号、全角空白、半角空白、タブ記号、EOF記号の色分け表示 |
編集
リサーチ入力 | 日本語・専門用語・固有名詞・人物名などの補完入力 |
文字装飾 | ルビ、傍線/下線、傍点、太字、上付き、下付き、図の挿入 |
段落体裁 | 人物名とせりふの認識、行頭タブの字下げ、文中タブの桁揃え 箇条書き認識、改ページ、改段 |
文字数カウント | 文字数、空白を除く文字数、漢字、ひらがな、カタカナ、英単語 Unicode特有文字、40字行数(概算) 文書全体、選択範囲内のリアルタイムの文字数カウント |
アウトライン | 段落先頭の半角ピリオドによる見出し、アウトラインブロック編集 色分け表示、目次の出力 |
索引 | 文書の語句一覧の表示、初出箇所・使用個数・索引の出力 |
脚注 | 脚注の挿入、対応する注へジャンプ |
各種挿入 | 日付・時刻、慣用句 |
各種変換機能 | 半角・全角、大文字・小文字、空白の削除 |
校正 | 用語統一、自動校正、スペルチェック |
ファイル
文書形式 | プレーンテキストファイル、WZ標準テキスト、青空文庫テキスト Wordテキスト、文書形式の相互変換 |
文字コード・改行コード | シフトJIS、UTF-8、Unicodeの相互変換 CR+LF、LF、CRの相互変換 |
脚本 | 脚本形式の表示、柱のアウトライン認識、人物名とせりふの認識 |
印刷 | 印刷プレビュー、印刷プレビューでの編集、印刷スタイルの切り換え |
縦書き
WZ7では、原稿・小説・脚本などの日本語文書作成に向けた、縦書き表示に対応しています。
縦書き表示では、文字間/行間/余白の詳細設定・原稿用紙・罫線・見開き・太字フォントの各種設定によるユーザカスタマイズに対応しています。
ルビや半角2文字の縦中横表示機能により、仕上がりイメージに近い表示での文書作成がおこなえます。
WZ7では縦書きの印刷と、印刷プレビューによるページイメージ表示を確認しながらの編集作業が可能です。
表示スタイルの作成
下記の操作は、WZ7.0.3より対応しています。WZ7.0.2以前の版はアップデートが必要です。
原稿用紙(20字*20行)
下記の操作で、原稿用紙の表示スタイルを作成します。
- [表示]メニューの[スタイル]-[表示スタイルの一覧]を実行。
表示スタイル一覧ダイアログが表示されます。
- 「新規作成」を押して「名前」に「原稿用紙(20字*20行)」を入力。
- OKを押す。一覧に追加されます。
- 「編集」を押す。表示スタイルの設定ダイアログが表示されます。
設定ダイアログの各項目を設定してOKすると、表示スタイルが作成されます。
- 「1行の文字数」を「40」
- 「段組」を「1」
- 「1ページの行数」を「20」
- 「ページめくり」をON
- 「フォント」を「MS 明朝」
- 「フォントサイズ」を「12」
- 「縦書き」をON
- 「行番号を表示」をOFF
- 「文書枠を表示」をON
- 「行罫線を表示」を「実線」
- 「文字罫線を表示」を「実線」
- 「行間」を「0.6L」
- 「テキストを中央に表示」をON
表示スタイル一覧ダイアログで「原稿用紙(20字*20行)」を選択してOKすると、表示に適用されます。
雑誌原稿1段(40字)
下記の操作で、横組みの雑誌原稿の表示スタイルを作成します。
- [表示]メニューの[スタイル]-[表示スタイルの一覧]を実行。
- 「新規作成」を押して「名前」に「雑誌原稿1段」を入力してOK。
- 「編集」を押す。
表示ダイアログの各項目を設定してOKすると、表示スタイルが作成されます。
- 「1行の文字数」を「80」
表示スタイル一覧ダイアログで「雑誌原稿1段」を選択してOKすると、表示に適用されます。
雑誌原稿2段(2段組18字)
下記の操作で、2段組の雑誌原稿の表示スタイルを作成します。
- [表示]メニューの[スタイル]-[表示スタイルの一覧]を実行。
- 「新規作成」を押して「名前」に「雑誌原稿2段」を入力してOK。
- 「編集」を押す。
表示ダイアログの各項目を設定してOKすると、表示スタイルが作成されます。
- 「1行の文字数」を「36」
- 「段組」を「2」
表示スタイル一覧ダイアログで「雑誌原稿2段」を選択してOKすると、表示に適用されます。
新規作成と表示スタイルの設定
原稿テキストを新規作成するには、下記の操作をおこないます。
- [ファイル]メニューの[新規作成ダイアログ]を実行。新規作成ダイアログが表示されます。
- 「WZ標準テキスト」を選択してOK。「無題」のテキストファイルが作成されます。
下記の操作でファイル名を付けます。
- [ファイル]メニューの[上書き保存]を実行。
- ファイル名を入力してOK。入力したファイル名ののテキストファイルが作成されます。
下記の操作で表示スタイルを設定します。
- [表示]メニューの[スタイル]-[表示スタイルの一覧]を実行。
- 一覧から表示スタイルを選択してOK。
選択した表示スタイルは、ファイル単位でプロファイルに記憶されます。
ファイルを閉じても、次回のオープン時にプロファイルから表示スタイルを復元します。
テキストの入力
IMEをON/OFFを切り換えるには、[Alt+半角/全角]を押します。
IMEのステータスは、ステータスバーに表示されます。
IMEがON
IMEがOFF
WZ-IMEのON/OFFを切り換えるには、[Shift+半角/全角]を押します。
WZ-IMEをONにすると、ステータスバーに[wz]と表示します。
リサーチ入力をONにすると、日本語語句の補完入力ができます。
詳細は、「WZ-リサーチ入力」チュートリアルをご参照ください。
枚数・文字数のカウント
執筆中の原稿の枚数の目安は、ステータスバーに表示されます。
400字詰の原稿用紙に換算した枚数が表示されます。
枚数の計算表示には数%の誤差が含まれる場合があります。
正確な原稿用紙枚数を表示するには「原稿用紙」表示スタイルに切り換えて、[検索]メニューの[文書の末尾]を実行します。ステータスバーにページ数が表示されます。
原稿の文字数・単語数のカウントは、[ツール]メニューの[文字数行数カウンタ]を実行します。
原稿の各種文字数がリアルタイムで表示されます。
原稿の指定範囲の文字数をカウントするには、カウントする範囲を選択します。
「選択範囲の文字数」に下記の各種文字数が表示されます。
原稿の各種の文字数をステータスバー・メニューバー・ツールバーの余白に表示できます。
- タイトルバーを右クリック。メニューが表示されます。
- メニューバー/ツールバー/ステータスバーのカスタマイズを実行。
ステータスツールのダイアログが表示されます。
- 表示するステータスツールをONにしてOK。メニューバーに追加されました。
ルビの入力
ルビの入力には、ダイアログ入力とコマンド入力の2通りの方法があります。
ダイアログ入力
ダイアログから入力するには、[挿入]メニューの[ルビ]を実行します。
「読み」にルビ、「漢字」にルビを付ける対象の漢字を入力してOKすると、入力が実行されます。
ルビを入力すると、テキストにルビを表すテキストタグが入力されます。
[表示]メニューの[タグを表示]を実行すると、テキストタグを表示してルビの範囲を表示します。
[表示]メニューの[タグを表示しない]を実行すると、タグの表示を消してルビを表示します。
テキストの漢字にルビを追加するには、漢字を選択してから[挿入]メニューの[ルビ]を実行します。
「読み」にルビを入力してOKすると、入力が実行されます。
コマンド入力
コマンド入力をするには、下記の準備操作が必要です。WZ-IMEの場合は不要です。
- [ツール]メニューの[環境設定]を実行。
- 一覧から「キー」の「IME」を選択。
- 「[Ctrl+Enter]のフック」をONにしてOK。
コマンド入力でルビを入力するには、下記の操作をおこないます。
- ルビを付ける漢字の入力前に、[rb]と[Ctrl+Enter]を入力。
[rb]は、IMEをONのまま入力できます。ルビの開始記号が入力されます。
- 漢字の入力。
- [rt]と[Ctrl+Enter]を入力。
[rt]は、IMEをONのまま入力できます。読みの開始記号が入力されます。
- ルビの入力。
- [Ctrl+Enter]を2回入力。読みとルビの終了記号が入力されます。
コマンド入力では、メニューやダイアログ操作が不要で、キー操作だけでルビが入力できます。
下記の操作で、漢字1文字毎にルビを付ける入力も可能です。
- ルビを付ける漢字の入力前に、[rb]と[Ctrl+Enter]を入力。
- 漢字の入力。
- [rt]と[Ctrl+Enter]を入力。
- ルビの入力。
- [Ctrl+Enter]を入力。
- 漢字の入力。
- [rt]と[Ctrl+Enter]を入力。
- ルビの入力。
- [Ctrl+Enter]を2回入力。
傍点・傍線の入力
傍点の入力には、ダイアログ入力とコマンド入力の2通りの方法があります。
ダイアログから入力するには、下記の操作をおこないます。
- 傍点を付ける文字列を選択。
- [挿入]メニューの[タグ]を実行。タグの挿入ダイアログが表示されます。
- 一覧から「傍点」を選択してOK。
コマンド入力をするには、前章「ルビの入力」と同じ準備操作をおこなってください。
コマンド入力で傍点を入力するには、下記の操作をおこないます。
- 傍点を付ける漢字の入力前に、[bt]と[Ctrl+Enter]を入力。
[bt]は、IMEをONのまま入力できます。
- 文字列の入力。
- [Ctrl+Enter]を入力。
傍線は、傍点と同様に入力します。
- ダイアログから入力するには、一覧から「下線」を選択します。
- コマンド入力するには、[u]と[Ctrl+Enter]を入力します。
青空文庫
WZ7は、青空文庫テキストのルビや傍点の形式に対応しています。
青空文庫テキストをWZ7で開くと、自動判別してルビや傍点を表示します。
自動判別されない場合は、下記の操作をおこないます。
- [表示]メニューの[スタイル]-[文書スタイルの一覧]を実行。
文書スタイル一覧ダイアログが表示されます。
- 一覧から「青空文庫テキスト」を選択してOK。
ルビの入力
青空文庫テキストの入力は、ダイアログ入力とコマンド入力に対応しています。
コマンド入力をするには、「ルビの入力」と同じ準備操作をおこなってください。
ルビを入力するには、下記の操作をおこないます。
- [rt]と[Ctrl+Enter]を入力。
[rt]は、IMEをONのまま入力できます。ルビの開始記号が入力されます。
- ルビを入力。
- [Ctrl+Enter]を入力。ルビの終了記号が入力されます。
ルビの付く文字列を特定する|記号を入力するには、[rb]と[Ctrl+Enter]を入力します。
文書形式の変換
青空文庫テキストをWZ標準テキストに変換するには、下記の操作をおこないます。
- [ツール]メニューの[文書スタイルの変換]を実行。
- 一覧から「WZ標準テキスト」を選択してOK。
WZ標準テキストを青空文庫テキストに変換するには、下記の操作をおこないます。
- [ツール]メニューの[文書スタイルの変換]を実行。
- 一覧から「青空文庫テキスト」を選択してOK。
表示スタイルの切り換え
原稿は、各種の表示スタイルに切り換えて表示できます。
- [表示]メニューの[スタイル]-[表示スタイルの一覧]を実行。
表示スタイル一覧ダイアログが表示されます。
- 一覧から表示スタイルを選択してOK。
原稿を、同時に複数の表示スタイルで表示できます。
- [ウィンドウ]メニューの[多重化]を実行。
WZ7の画面が分割されて、原稿が2つのウィンドウで表示されます。
- それぞれのウィンドウで表示スタイルを切り換える。
[ウィンドウ]メニューの[多重化 別ウィンドウ]による、複数ウィンドウの表示にも対応しています。