ビュー
テキストのビュー
Text-Cのビュー(HVIEW)は、テキストをウィンドウに表示する機能です。
| エディトボックス | テキストを複数行のエディトボックスで表示します。 |
| リストボックス | テキストの各段落を1行としてリスト表示します。 タブ区切りの項目は桁揃え表示します。 |
| 1行入力 | テキストの先頭段落や特定のプロパティを1行のエディトボックスで表示します。 |
| アウトライン | テキストのアウトラインを表示します。 |
| メニュー | テキストをメニュー形式で表示します。 |
１つのテキストを複数のビューで表示できます。ビューで編集すると他のビューにも反映されます。
ビューを作成するには、vnew APIを用います。
HVIEW v = vnew(text,wp,WS_VISIBLE|TWS_LIST|WS_TABSTOP|WS_VSCROLL,WID1,0);
テキストの現在位置は、ビューのカーソル位置と連動して移動します。
複数のビューは、一番手前のビューと連動します。
テキストとビューのカーソル位置をセットするには、ビューのメソッドを呼び出します。
| v.getcur(); | テキストの現在位置を、ビューのカーソル位置にセットします。 |
| v.setcur(); | ビューのカーソル位置を、テキストの現在位置にセットします。 |
ビューはプロパティに対応しています。「v ピリオド 項目名」を記述します。
v.clip = ID_ALL;
ビューには下記のプロパティが標準で用意されています。ビューの情報の取得と変更をおこないます。
| place | (getset) 配置 |
| cxmin | (getset) 配置の最小幅 |
| cymin | (getset) 配置の最小高さ |
| cxal | (getset) 配置の幅を指定 |
| cyal | (getset) 配置の高さを指定 |
| rate | (getset) 配置の幅または高さの割合を％で指定 |
| read | (getset) 閲覧モード |
| jmptag | (getset) クリッカブルURLやE-Mailの有効／無効 |
| clbtn | (set) [×]ボタンを付ける／付けない |
| xbase | (set) 横スクロール位置 |
| idx | (set) MBXの表示用フラグ |
| eable | (getset) 1:編集可能フラグを++、0:編集可能フラグを-- |
| clip | (getset) 範囲選択モード |
| clitop | (get) 範囲選択の先頭アドレス |
| cliend | (get) 範囲選択の末尾アドレス |
| clipms | (getset) マウスによる範囲選択 |
| hist | (set) ヒストリをセット |
| aform | (getset) 自動整形 |
| top | (getset) 画面上端に表示する行 |
| tagrv | (getset) HTMLのタグの縮小表示 |
| charrv | (getset) HTMLの文字参照の文字表示 |
| width | (get) 実際に横一列に表示する文字数 |
| w | (get) (HWND)ウィンドウハンドル |
| text | (get) (HTEXT)テキストハンドル |
| key | (get) (HTEXT)キー定義 |
| filter | (get) 絞り込み |
ビューには、下記のメソッドが用意されています。
| base | 横スクロール、縦スクロールの解除 |
| selcp | カーソル位置の段落移動イベントを発生 |
| flush | 設定を反映 |
| getcur | テキストの現在位置にビューのカーソル位置を移動 |
| setcur | ビューのカーソル位置にテキストの現在位置を移動 |
| filtbk | 絞り込み文字列を1文字削除 |
| center | カーソル段落をビューの中央に移動 |
| term | 設定をリセットする |
| jmpbdy | MIMEの本文へジャンプ |
ダイアログとアプリケーション
Text-Cでは、ダイアログとアプリケーションを作成できます。
ダイアログボックスとアプリケーションウィンドウは、複数のビューで構成されています。
各ビューには、WID1からWID90までのウィンドウIDを指定します。
[Tab]キーのフォーカス移動は、WID1から順におこなわれます。
各ビューは、ダイアログやアプリケーションウィンドウに自動的に配置されます。
ウィンドウの先頭のビューから、位置とサイズを割り当てて配置します。
ビューには、種類によって位置やサイズのデフォルト値があります。
必要に応じて、ウィンドウのビューの順序を「SetWindowPos」「wdo」APIで変更します。
ビューの位置は、placeプロパティで指定します。
| ID_TOP | 上側に配置 |
| ID_BOTTOM | 下側に配置 |
| ID_LEFT | 左側に配置 |
| ID_RIGHT | 右側に配置 |
ビューのサイズは、cxmin,cymin,cxal,cyal,rateのプロパティを指定します。
| cxmin | 配置の最小幅(place=LEFT,RIGHT) |
| cymin | 配置の最小高さ(place=TOP,BOTTOM) |
| cxal | 配置の幅を指定(place=LEFT,RIGHT) |
| cyal | 配置の高さを指定(place=TOP,BOTTOM) |
| rate | 配置の幅(place=LEFT,RIGHT)、高さ(place=TOP,BOTTOM)の割合を％で指定 |
「改行」のビューを作成すると、以降のビューから新しい位置に配置します。
| TWS_LF | 改行(top) |
| TWS_LFB | 改行(bottom) |
| TWS_LFV | 改行(縦,left) |
| TWS_LFVR | 改行(縦,right) |
TWS_LF,TWS_LFVは、「LF_SPLIT2」「LF_SPLIT0」オプションを指定できます。
LF_SPLIT2で２分割、LF_SPLIT0で分割終了します。
詳細は、ファイラーのサンプルプログラムをご参照ください。
メニュー
Text-Cでは、メニューに対応しています。
メニューはテキストで表現します。テキストの各段落がメニューの各項目となります。
コマンド名 タブ 表示 改行
コマンド名には、６文字までの任意の英数字（識別値）を指定します。
メニューを表示するには、「selectmenu」APIを呼び出します。