WZ Writing Editor 3
マニュアル
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テキストファイルのオープン
テキストファイルの表示と編集をするには、ファイルオープンの操作を実行します。
- ファイルを開くと、新しく文書のタブが作成されます。
- ファイルをバッファに読み込んで画面に表示して、入力や編集の操作を受け付けます。
ファイルを開くには、下記の操作をおこないます。
- 『ファイルメニュー:開く』を実行
- ファイルを選択してOK
過去に開いたことがあるファイルは、プロファイルに前回のカーソル位置、スタイル設定、アウトラインの状態、専用設定を前回終了時の設定に復元します。
ファイルメニューを開くと、最近開いた10個までのファイルも表示します。ここから表示したいファイルを開くこともできます。もっと過去に開いたファイルを表示したい場合は、『ファイルメニュー:最近開いたファイル』を実行します。
ファイルの部分読み込み
10MBを超えるファイルをオープンすると、「ファイルの部分読み込み」ダイアログを表示します。
ファイルの一部を読み込んで編集することによって、10MBを超えるファイルの編集にも対応します。
「ファイルの部分読み込み」ダイアログでは、下記のオプションを指定します。「すべて読み込み」を指定すると、通常のファイルオープンが実行されます。
- 部分読み込みの位置
- ファイルから読み込む開始位置を、先頭からのMB単位で指定します
0を指定すると先頭から読み込みます - 部分読み込みのサイズ
- 読み込むサイズを、MB単位で指定します
- 改行で区切る
- ONにすると、改行区切りで部分読み込みします
テキストファイルの編集と保存
文書ファイルの編集は、メモリに確保したバッファ上で動作します。ファイルのオープンでは、バッファにファイルの内容を読み込みます。
編集した文書をファイルに出力するには、『ファイルメニュー:上書き保存』を実行します。
- バッファの内容がファイルに上書き保存されます
文書を閉じるには、『ファイルメニュー:閉じる』を実行します
バッファを保存していない場合は、「保存しますか?」の問い合わせが表示されます。
- 保存する
- ファイルに上書き保存して文書を閉じます
- 保存しない
- バッファの内容を破棄して文書を閉じます
- キャンセル
- 保存を取り消して文書の編集に戻ります
「保存しない」を選択して入力内容を破棄した場合は、下記の操作で破棄した文書を取り出せます。
- 文書ファイルを開く
- 『ファイルメニュー:世代履歴』を実行する
- 『破棄テキストの一覧』を実行。破棄したテキストの一覧が表示されます。
- 一覧からテキストを選択してOK
破棄したテキストの内容が別ウィンドウで開きます。
この他、定期的にバッファの内容をバックアップフォルダに自動保存しているため、作成中の文書が失われた場合も、『ファイルメニュー:世代履歴』から取得できる場合があります。
テキストファイルの新規作成
文書を新規に作成するには、『ファイル:新規作成』を実行します。
「無題」のタブが開きますので、本文を入力し、[Enter]で改行して文章段落を作成していきます。
文書をファイルに保存するには、下記の操作をおこないます。
- 『ファイルメニュー:上書き保存』を実行
- 「名前を付けて保存」ダイアログにファイル名を入力してOK
文書の名前が「無題」から、入力したファイル名に変更されます。
以後、『ファイル:上書き保存』を実行すると、直ちにファイルに保存されます。
文字コードと改行コード
WZW3の標準の文字コードは、「UTF-8」です。
- 「シフトJIS」「UTF-8」「Unicode」「SJIS-EX」「欧文」「EUC」「JIS」の文字コードに対応しています
- シフトJISで対応のないUnicodeに特有の文字「JIS第3/4水準」「アクセント付きアルファベット」にも対応しています
標準の改行コードは、「CR+LF」です。
- 「LF」「CR」の改行コードにも対応しています
- WZW独自の機能として「CR」を段落内改行として表示します
[Shift+Enter]で「CR」を入力します。
WZW3ではファイルのオープン時に、文字コードを自動判別します。自動判別が正しくできなかった文書ファイルは、下記の操作で文字コードを指定して再読み込みすることができます。
- 『ファイルメニュー:プロパティ』を実行
- 『文字コード・改行コード』を実行
- 「文字コード・改行コード」ダイアログで文書の文字コードを指定
- 「ファイルから読み直す」をONにしてOK
指定した文字コードはプロファイルに記憶されて、次回からその文字コードでオープンされます。
文字コードが「シフトJIS」の文書で、Unicode特有文字を使用した場合は、上書き保存すると、「Unicode特有文字」の確認が実行されます。
- Unicode特有文字を文書に保存するには、「UTF-8で保存」を選択します
- WZW3の設定ファイルやマクロプログラムの場合は、「SJIS-EXで保存」を選択します
文字コードや改行コードの変更
文書の文字コードや改行コードを変更するには、下記の操作をおこないます。
- 『ファイルメニュー:プロパティ』を実行
- 『文字コード・改行コード』を実行
- ・文字コードと改行コードを指定してOK
次回の保存から、指定した文字コードと改行コードで保存されます。
段落内改行
段落内改行は、箇条書き、表、脚注の段落内で、行の先頭に折り返す場合に挿入します。[Shift+Enter]で、段落内改行のCR(文字コード0x0D)を挿入します。
段落内改行を記号で表示するには、下記の操作をおこないます。
- 『表示メニュー:設定』を実行
- 色分けタブをクリック
- 空白と記号の色分けグループの『改行文字の表示』をONにしてOK
段落内改行は←、改行は↓の記号で表示されます。
自動ファイル名
新規文書のファイル名を、日付やファイルの先頭から自動で作成することができます。「原稿090301」や「日記090301」などの任意文字列+日付の形式に対応しています。文書ファイルの種類に合わせて、複数の形式を登録しておくことができます。
自動ファイル名を設定しておくと、「名前を付けて保存」ダイアログを開いた時にファイル名が自動作成されます。ファイル名が重複する場合は、末尾に数字を付加して新しい名前が作成されます。
自動ファイル名の設定をするには、下記の操作をおこないます。
- 『表示メニュー:設定』を実行
- 編集タブをクリック
- 編集グループの『自動ファイル名』のドロップダウンを実行
「ファイル名の自動決定」ダイアログが表示されます。 - 一覧から選択してOK、または『追加』を実行して名前の形式を登録してOK
世代履歴
WZW3では上書き保存の度に、テキストを一つの世代として保存しています。この動作は常時ONとなっており、OFFにすることはできません。世代の保存は、差分やZIP圧縮を用いてコンパクトにして、WZW3フォルダ内に保存しています。
世代履歴機能を用いると、テキストファイル毎に数日〜数年前、数100世代前までのテキストを開くことができます。過去の世代を参照したい編集テキスト上で『ファイルメニュー:世代履歴』を実行すると、世代履歴と、自動保存のバックアップの一覧を表示します。
一覧のbkファイルには、過去のテキストの内容全体がそのまま保存されています。bkファイルは1〜101と番号なしがあり、古い順に並びます。
bkファイルから枝分かれして子世代のデータも保存されます。子世代のデータは、アンドゥ用の編集データの差分情報が保存されます。差分情報が一定のサイズを超えると、別のbkファイルを作成して改めて子世代のデータを保存します。
bkファイルからは、確実に過去のテキストデータを復元できます。子世代のデータからは、差分情報を復元するため、復元に時間がかかったり復元できない場合もあります。
一覧で世代を選んでOKすると、その世代の内容を新しいタブを開いて表示します。
バックアップの複数作成
ファイルの保存ごとに、個別のバックアップファイルを作成することができます。文書の「SDメモリカード」「USBメモリ」「他のハードディスクドライブ」へのバックアップに対応します。
「バックアップの複数作成」をおこなうには、事前に設定が必要です。
- 『表示メニュー:設定』を実行
- 編集タブをクリック
- バックアップと履歴グループの『バックアップ』にバックアップを複数作成を指定してOK
デフォルトでは、各ドライブのbakフォルダにバックアップが作成されます。
バックアップを作成するフォルダは、任意のフォルダにカスタマイズが可能です。設定ダイアログ「バックアップ」項目の隣りの『バックアップフォルダ』にフォルダ名を指定してください。
Wordファイル(docx)のオープン
WZW3ではWordファイル(docx)を直接開く事ができます。閲覧表示のみの対応です。編集保存には対応しておりません。
- Microsoft Word 2007以降のdocxファイルのみの対応となります。
- Microsoft Word 2003以前のdocファイルの閲覧表示には対応しておりません。
Wordファイル(docx)は、通常のテキストファイルと同じように『ファイルメニュー:開く』を実行して、開くファイル名に拡張子docxのファイルを指定するとオープンすることができます。
Wordファイル(docx)を開くと文書の内容を閲覧モードで表示します。テキストファイルと同様に『表示メニュー:スタイルの一覧』から、縦書き/横書き表示、段組み、見開き、ページ切り替え、スクロール表示など、閲覧表示の設定を複数登録でき、簡単に切り替えて閲覧できます。
Wordファイル(docx)の閲覧は、見出し、ルビ、画像の表示に対応します。縦書き/横書きの指定、ページレイアウト、縦中横、傍点、傍線、上付き、下付き、太字、下線、斜体、割注、脚注、注釈などのスタイルには対応しておりません。
WZ Filer、WZ GrepもWordファイル(docx)に対応します。FilerではWordファイル(docx)のプレビューとオープン、GrepではWordファイル(docx)の一括検索に対応します。
Wordファイル(docx)をテキスト形式に変換
Wordファイル(docx)の見出し、ルビなどの指定を読み取り、WZW3のテキスト形式への変換に対応します。
- Microsoft Word 2007以降のdocxファイルのみの対応となります。
- Microsoft Word 2003以前のdocファイルの変換には対応しておりません。
変換するには、下記の操作をおこないます。
- WZW3でWordファイル(docx)を開く
- 『表示メニュー:タグ』をOFFにする
- 範囲選択とコピー操作をおこなう
- WZW3で開いている別の編集テキスト(テキストファイル)に切り替える
- ペースト操作をおこなう
Wordファイル(docx)で指定されている見出し、ルビ、傍点、傍線、上付き、下付き、太字、下線、斜体、割注、改ページは、ペースト先のテキストに反映されます。
注意事項
- 『表示メニュー:タグ』をONにしてコピー操作をおこなった場合は、HTMLのタグがペーストされます。
- Wordでdocxファイルを開いてコピー操作をおこない、WZW3にペーストした場合には、テキストデータのみが貼り付けされます。ルビは()付きの平テキストで貼り付けされます。見出し、ルビ、割注の指定などは反映されません。
タグジャンプ
「タグジャンプ」は、ファイル名の「タグ情報」を事前に入力して、そのファイルを開く機能です。
よく使う文書ファイルの「タグ情報」を埋め込んだファイルを作っておき、目次代わりに使用することができます。
タグ情報には、4種類の書式があります。
- 行頭に"ファイル名"
- 行頭に"ファイル名" 行番号
- 行頭に"ファイル名" "検索文字列"
- 文中に"ファイル名"
タグ情報の上にカーソルを置いて、『検索メニュー:タグジャンプ』を実行すると、カーソル位置のファイルを開いて行番号へのジャンプや検索を実行します。
『検索メニュー:マーク:タグ情報のコピー』を実行すると、現在の編集テキストとカーソル位置のタグ情報をクリップボードにコピーします。タグ情報を埋め込みたいテキストに切り替えて貼り付けできます。
ファイルを関連付けで開く
タグジャンプで、ファイルをWZW3で開くのではなく、WindowsOSで開く指定も可能です。タグ情報を下記のように記述します。shellは行頭から記述して、ファイル名の直後に改行を入力します。
- shell "ファイル名"
- (例)shell "C:\Users\Name\Desktop\PDFファイル.pdf"
上記のタグ情報の上にカーソルを置いて、『検索メニュー:タグジャンプ』を実行すると、ファイルをWindowsOSから関連付けで開きます。PDFファイルの場合はReaderなどが開きます。
WZW3では下記の操作でファイル名を簡単に入力できます。
- エクスプローラやデスクトップからファイルをマウス右ボタンを押しながら、WZW3にドラッグアンドドロップして『ファイル名の挿入』を選択
印刷
印刷するには、『ファイルメニュー:出力先』をプリンタにしてから『ファイルメニュー:出力』を実行します。印刷ダイアログで「ページ範囲」を指定してOKすると印刷実行します。印刷プレビューから印刷を実行して、印刷範囲にページ指定を指定した場合は現在表示しているページを印刷します。
印刷の用紙やフォントの指定は、設定ダイアログで実行します。
印刷イメージを確認するには、『ファイルメニュー:出力のプレビュー』を実行して、印刷プレビュー表示に切り換えます。再度実行すると、編集画面表示に戻ります。
印刷プレビューの画面表示により、印刷結果を事前に確認できます。印刷プレビューでは、行の挿入や削除などの編集操作に対応します。行や改ページの挿入によってページ送りを調整できます。ページ送りを調整するには、下記の操作をおこないます。
- 次ページに送る段落へカーソルを移動
- 『挿入メニュー:改ページと空白』を実行
- {改ページタグを選択してOK
[#改ページ]]タグが挿入されて、以降の段落が次ページに送られます。
印刷とプレビューの注意点
- 印刷プレビューは、実寸計算の座標を画面用に縮小して表示しています。このため文字、罫線、行間、余白の表示に、かすれやちらつきが生じる場合があります。通常の編集作業は、印刷プレビューをOFFにして編集画面でおこないます。
- 印刷プレビューでは、用紙サイズやプリンタの余白の限界値のチェックはおこないません。そのため印刷プレビューでは表示され、印刷結果では印刷されない場合があります。設定ダイアログで余白や文字数の設定を調整します。
- 印刷プレビューを表示して、印刷ダイアログからプリンタを切り替えると、プレビューと印刷結果が一致しない場合があります。
- 印刷ダイアログの詳細設定で「用紙サイズ」や「用紙の方向」を変更すると、スタイル設定の用紙設定は無効となります。
スタイル設定の用紙設定で印刷するには、WZW3で設定ダイアログを開いてOKします。
印刷のヘッダ・フッタの指定
印刷の用紙の上下に、ページ番号やファイル名を印刷できます。指定は下記の操作をおこないます。
- 下書きモードをOFF
- 『表示メニュー:設定』を実行
- 印刷タブをクリック
- ヘッダフッタグループの各項目を設定してOK
フッタの中央にページ番号を印刷するには、『フッタを印刷』をONにして『フッタ』に|<page>を指定します。
ヘッダで左側にファイル名、右側に日付を印刷するには、『ヘッダを印刷』をONにして『ヘッダ』に<filename>||<date>を指定します。
設定ダイアログでは、ヘッダとフッタの印刷位置、フォント、奇数/偶数ページの個別指定、ページ間の印刷オプションの設定にも対応しています。
ヘッダ・フッタのマクロ記号
ヘッダとフッタには、任意の文字列と下記のマクロ記号の指定に対応しています。
- <filename>
- ファイル名(拡張子を除く)
- <fname>
- ファイル名(拡張子を含む)
- <fullname>
- フルパスファイル名(拡張子を含む)
- <ext>
- ファイル拡張子
- <date>
- 印刷開始日付
- <time>
- 印刷開始時刻
- <filedate>
- ファイルの日付
- <filetime>
- ファイルの時刻
- <page>
- ページ数
- <allpages>
- 総ページ数
- <title1>
- 柱1
現在ページから文書先頭まで見出し1を検索し、見出し名を印刷します。 - <title2>
- 柱2
現在ページから文書先頭まで見出し2を検索し、見出し名を印刷します。 - <title3>
- 柱3
現在ページから文書先頭まで見出し3を検索し、見出し名を印刷します。 - <bl>
- <
- <br>
- >
- <sepa>
- |
- |
- セパレータ中央揃えや右寄せの印刷ができます。
(例1) aを左寄せ、bを中央揃え、cを右寄せで印刷はa|b|cを指定します。
(例2) bを中央揃えで印刷は|b|を指定します。
(例3) cを右寄せで印刷は||cを指定します。
Wordファイル(docx)出力
Wordファイル(docx)を出力するには、『ファイルメニュー:出力先』をWordファイル(docx)にしてから『ファイルメニュー:出力』を実行します。WZW3で指定した見出し、ルビ、縦中横、傍点、傍線、上付き、下付き、太字、下線、斜体、割注、脚注、画像も反映して出力します。
- Microsoft Word 2007以降が対応するdocxファイルのみの出力対応となります。
- docxファイルは、Microsoft Word 2003以前では開くことができません。
『出力』コマンドを実行すると、Wordファイル(docx)出力ダイアログを表示します。出力ファイル名は、テキストのファイル名に拡張子.docxを追加した名前となります。ダイアログで出力先のフォルダやファイル名を変更することも可能です。
出力先のWordファイル(docx)が存在する場合は、下記を除いて上書きの問い合わせをします。
- WZが出力したdocxファイルでWord等で編集されていない場合は、そのまま上書き出力します。
- WZが出力したdocxファイルでWord等で編集した場合は、上書きの問い合わせをします。
ダイアログではテンプレート、ページ設定の出力、フォントスタイルの出力、ルビの行高さを揃える、などのオプションも指定できます。
- テンプレート
- Wordのテンプレートファイルを指定すると、指定したテンプレートを使用して出力します。WZW3のテキストはテンプレート末尾に追加して出力されます。
テンプレートの仕様により、指定されている文字数、行数とは若干異なる出力となる場合があります - ページ設定の出力
- ONにすると、WZW3で指定している用紙や文字数、行数を出力します。概数での出力となりますので、WZW3での指定とは若干異なる場合があります。
- フォントスタイルの出力
- ONにすると、WZW3で指定している本文フォント、見出しフォントを出力します。
- ルビの行高さを揃える
- ONにすると、ルビの段落とその他の段落の高さが揃う様に出力します。
EPUB出力
EPUB形式のファイル(拡張子.epub)を出力するには、『ファイルメニュー:出力先』をEPUBにしてから『ファイルメニュー:出力』を実行します。
WZW3で縦書き表示で実行すると縦書きで、横書き表示で実行すると横書きの出力を実行します。EPUB出力は「リフロー型」となります。WZW3での折り返し幅の指定やフォントの指定は無効となります。
文字装飾のルビ、傍点、傍線、太字、斜体、大きな文字、小さな文字、上付き、下付き、訓点、訓点送り仮名、段落体裁の字下げ、字上げ、突き出しインデントはEPUB出力で有効となります。
題名、著者名、奥付はテキストから自動で取得してダイアログに表示します。青空文庫の図書の場合は正確に取得します。その他の場合は、ダイアログで修正できます。
ダイアログの「目次」で指定したレベルの見出しとより大きな見出しは、自動で目次に掲載されます。ダイアログの「改ページ」で指定したレベルの見出しとより大きな見出しは、新しいページからの出力となります。
PDF出力
PDF形式のファイル(拡張子.pdf)を出力するには、『ファイルメニュー:出力先』をPDFにしてから『ファイルメニュー:出力』を実行します。PDF出力先のダイアログを表示しますので、出力先のフォルダとファイル名の指定が可能です。デフォルトでは文書ファイルのフォルダに、文書ファイル名に拡張子.pdfを付加してdocument\text.txtはdocument\text.txt.pdfのように出力します。
出力先のPDFファイルが存在する場合は、WZが出力したPDFファイルの場合はそのまま上書き出力します。他のPDFファイルの場合は上書きの問い合わせをします。
出力完了後にPDFファイルをAdobe Readerで開きます。設定ダイアログの印刷タブPDF出力で出力動作のカスタマイズが可能です。
PDFのフォント
WZのPDF出力では、PDF規格に標準で含まれている「明朝」「ゴシック」「Times Roman」「Helvetica」「Courier」フォントのみの対応となります。
その他のフォントは適宜、上記の対応フォントに置き換えて出力されます。
- 「MS ゴシック」「メイリオ」→「ゴシック」
- 「MS 明朝」→「明朝」
- 「MS Pゴシック」→全角文字は「ゴシック」、半角文字は「Helvetica」
フォントの埋め込みはおこないませんので、PDFを閲覧する端末環境によっては意図した表示と異なる場合があります。
PDF Book
WZW3で作成したPDFファイルは、WZ PDF Book規格のファイルとなります。
- 出力元のテキストをPDFファイルに埋め込みます。
- PDFファイルをWZW2、WZW3、WZ8、WZ9、WZ10で開くと、埋め込みテキストを表示します。
編集して上書き保存すると、埋め込みテキストを更新します。 - PDFファイルをWZW2、WZW3、WZ8、WZ9、WZ10で開いてPDF出力を実行すると、埋め込みテキストを元にPDF出力を更新します。
- PDFファイルに、表示、文書、印刷、段落の設定を埋め込みます。
- 印刷を実行すると、表紙〜奥付までを通しで出力します。