WZ Writing Editor 3
マニュアル

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見出しとアウトライン

「アウトライン」は、文章の章や節の見出しの階層を本文と別のウィンドウに表示する機能です。本文の行頭のピリオドの入力で階層の見出しを簡単に作成できます。半角ピリオド '.' で始まる段落を見出し行として扱い、ピリオドの個数で見出しレベルを認識します。見出し1〜255までの見出しレベルを認識できます。

アウトラインを表示するには、『アウトラインメニュー:アウトライン表示』を実行します。再度、『アウトラインメニュー:アウトライン表示』を実行すると、アウトラインを閉じます。

アウトラインの見出し一覧を参照しながら、長文のテキストを編集できます。

アウトライン編集により、見出しの作成や入れ替えの編集作業がスムースにおこなえます。

'.' 1個の段落
大見出
'..' 2個の段落
中見出
'...' 3個の段落
小見出

最大255個までの見出しレベルを認識します。

本文の見出し段落は、青色の太字で表示されます。行取り、字下げ、フォント、罫線装飾の見出しの体裁を指定することもできます。「体裁とルビ」の章をご参照ください。

IMEをONにした見出しの入力にも対応しています。段落先頭の全角の「。」と「.」の入力は、自動で半角ピリオドに変換して入力されます。「。」の入力に続けて見出し名を入力するだけで、見出しを作成できます。段落途中や末尾の「。」と「.」は読点として入力され、アウトラインの見出しの認識はおこないません。

アウトラインの表示

アウトラインは本文と連動しています。本文を編集すると、アウトラインにも自動で反映されます。アウトラインでは、本文の編集位置に対応する見出しが選択して表示されます。本文の編集位置が移ると、アウトラインの見出しも対応して移動します。アウトラインの見出しをクリックすると、本文も対応する見出しにジャンプします。

下記のキー操作で、本文とアウトラインのフォーカスを切り替えます。

Ctrl+Tab
本文からアウトラインへフォーカスを移します。
Enter
アウトラインから本文へフォーカスを移します。

アウトライン画面は、下記のキーとマウス操作に対応しています。

](縦書きでは[])
開いた子見出しを閉じます。開いた同レベルの見出しを閉じます。
開いた同レベルと子見出しがなければ、親見出しへ移動します。
](縦書きでは[])
閉じた子見出しを開きます。
ダブルクリック
子見出しの開閉を切り替えます。
クリック
+-をクリックすると子見出しの開閉を切り替えます。
右クリック
アウトラインの操作メニューを表示します。

見出しの作成

見出しを作成するには、行の始めを半角ピリオドで始めて、続けて見出し名を入力します。新しい見出しは、自動的にアウトラインに表示されます。

メニューコマンドを実行して、編集位置の行を見出しにする操作にも対応しています。

アウトラインメニュー:段落を子見出しに』を実行すると、編集行の直前にある見出しと同じ階層の見出しが作成されます。再度『アウトラインメニュー:段落を子見出しに』を実行すると、見出しを子の階層に変更します。

アウトラインメニュー:段落を親見出しに』を実行すると、同様に編集行の直前にある見出しと同じ階層の見出しが作成されます。再度『アウトラインメニュー:段落を親見出しに』を実行すると、見出しを親の階層に変更します。

アウトラインメニュー:段落を本文に』を実行すると、見出し行を本文に戻します。

見出しの入れ替え

アウトラインで見出しの順序の入れ替えに対応しています。見出しを入れ替えると、同時に本文も入れ替わりますので、全体の構成を編集することができます。

ドラッグアンドドロップでの入れ替えにも対応しています。

複数の連続した見出しを入れ替えるには、下記の操作で対象を選択してから入れ替えの操作を実行します。

Shift+クリック
カーソル位置からクリック位置までの見出しを選択します。
Shift+Up
見出しを選択してカーソルを上へ移動します。
Shift+Down
見出しを選択してカーソルを下へ移動します。

アウトライン編集

「アウトライン編集」は、アウトライン側で見出しの追加挿入や編集をおこなう機能です。アウトライン編集をおこなうには、『アウトラインメニュー:アウトライン編集』を実行して、アウトラインの見出しをクリックします。アウトラインでは下記の編集操作が可能です。

文字入力
見出し名を変更します。
Enter
新しい見出しを作成します。
見出し名の先頭で[Enter]を押すと、新見出しを挿入します。
見出し名の末尾で[Enter]を押すと、新見出しを追加します。
Shift+Enter
アウトラインから本文へフォーカスを移します。
Del]と[BS
見出し名を削除します。
見出し名の先頭で[BS]を押すと、直前の見出しと連結します。
見出し名の末尾で[Del]を押すと、直後の見出しと連結します。
Tab
見出しの階層を子階層へ変更します。
Shift+Tab
見出しの階層を親階層へ変更します。
右クリック
アウトラインの操作メニューを表示します。

アウトラインに字数表示

WZW3では、アウトラインのそれぞれの見出しに見出し内のテキストの行数、字数、およその原稿用紙枚数を表示します。行数、字数、枚数には、見出しの分も含まれます。

検索を実行した場合には、見出し内でマッチする検索個数も表示します。

設定ダイアログ:アウトライン:目標』に、目標の字数や枚数など、任意の文字列を指定すると、アウトラインの先頭に指定した目標を表示します。

アウトライン表示の設定

アウトラインの表示位置の上下/左右のカスタマイズに対応しています。

横書き/縦書き

アウトラインウィンドウの縦書き/横書き表示のカスタマイズに対応しています。

本文に合わせるを指定すると、本文の縦書き/横書きに合わせて表示します。

見出しの装飾表示

文章の見出し行は、大きな文字で表示したり罫線で装飾することができます。見出し行のフォント、サイズ、行取り、字下げ、配置(左、中央、右揃え)、罫線表示を見出しレベル1〜6単位で指定できます。

見出しの装飾表示を指定するには、下記の操作をおこないます。

見出しの体裁は、下記の操作でも設定できます。

見出し行の表示色

文章の見出し行の表示色を任意に設定できます。設定はすべての文書で共通となります。

WZW3では見出し1〜6のレベル単位で文字色と背景色を指定できます。設定ダイアログ見出しタブ見出し1〜6のスタイルグループ『文字』『背景』で指定します。「文字」と「背景」を同色にすると上記の「見出し」の色で表示します。文字色と背景色の指定は、「スタイル設定」もしくは「下書きスタイル設定」単位に記憶されます。

罫線表示の装飾

大見出、中見出、小見出の見出しレベルに応じた、見出し行の強調表示に対応しています。囲み罫線、装飾下線、キャッチなど太さと色を指定した罫線の組み合わせにより、見出しアウトラインを装飾表示します。罫線は、太さ、色、上下左右の表示位置を任意に指定できます。

見出しの罫線表示は、ポイント数で指定しますので印刷にも対応します。カラーで印刷するには、設定ダイアログ印刷タブ『カラーで印刷』をONにしてから印刷します。

罫線装飾のコマンド指定

罫線を指定するには、設定ダイアログ見出しタブの『罫線装飾』に色指定や座標のコマンドを指定します。コマンドは空白で区切って複数指定できます。

f(x,y,x2,y2)
(x,y)-(x2,y2)の位置に四角形を表示します。
c(r,g,b)
色をRGB値で指定します。
赤、緑、青の割合をそれぞれ0〜255の数値で指定します。
次に続くコマンドから色指定が有効になります。
c(g)
色をグレイスケール(0〜255)で指定します。
0は黒、255は白となります。
次のコマンドから指定色が有効になります。

コマンドの座標(x,y,x2,y2)は、段落の行頭を基準としたポイント数単位で下記のように指定します。罫線の座標は任意に指定できますが、見出しの文字と重ならない範囲内で指定します。印刷プレビューでは、罫線と重なる見出しの文字は罫線で上書き表示されます。

x,x2
段落の行頭は0、行末はr(0)を指定します。
(例)段落の行頭から10ポイントの位置は10、
行末から10ポイントの位置はr(10)と指定します。
y,y2
段落の上端は0、下端はb(0)を指定します。
(例)段落の上端から10ポイントの位置は10、
下端から10ポイントの位置はb(10)と指定します。

目次の作成

アウトラインの見出し階層から、目次を作成することができます。『アウトラインメニュー:目次の作成』を実行すると目次を作成してクリップボードに出力します。

下記の操作にて目次にページ数を出力できます。

見出し認識のカスタマイズ

設定ダイアログで指定をすると、任意の記号で始まる段落を見出として認識させることができます。

タブ付きの見出しの認識』をONにすると、タブと見出し記号で始まる段落も見出しとして認識します。

正規表現による見出し認識

「見出し1〜6」に正規表現を指定すると、第1章一、から始まる段落を見出しとして認識させることもできます。

正規表現の指定は、「見出し1〜6」に『^正規表現』を入力します。

正規表現で()の記憶を用いると、アウトラインに()内の文字列を表示します。正規表現の指定の例を示します。

^第[0-9]+章
「第1章 はじめに」や「第10章 終わりに」の段落を見出し認識
「第1章 はじめに」「第10章 終わりに」をアウトラインに表示
^[一二三四五六七八九〇]+$
「一」「二」「一〇」の段落を見出し認識
「一」「二」「一〇」をアウトラインに表示
^\s*[一二三四五六七八九〇]+、
「一、セットアップ」や「二、基本操作」の段落を見出し認識
「一、セットアップ」「二、基本操作」をアウトラインに表示
^\s*[一二三四五六七八九〇]+、(.*)$
「一、セットアップ」や「二、基本操作」の段落を見出し認識
「セットアップ」「基本操作」をアウトラインに表示

正規表現につきましては、「検索と置換」の「正規表現による検索」もご参照ください。

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