WZ Writing Editor 3
マニュアル

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IME入力

WZW3では、IMEの変換文字列を本文の「文字フォント」「行間」「折り返し」に合わせて見やすく表示します。下記の操作で「変換文字」「注目文字」の文字色・背景色と、「入力文字」の点線表示を設定できます。

WZW3では、IMEのON/OFFを切り替えることなく設定やジャンプの操作が可能です。

スマート入力

挿入メニューの「スマート入力モード」をONにして文字を入力すると、補完入力候補の一覧を表示します。2回目以降の語句の入力は、先頭の1・2文字を入力して選択入力できます。全角カタカナ、日本語の熟語、固有名詞、英単語を少ないキー操作で正確に入力できます。

スマート入力は、キーボードからの英字入力と、ATOK、MS-IMEのかな入力に対応しています。IMEのON/OFFに関わらず、英語と全角カタカナを補完入力します。入力の都度のIMEモード切り替えが必要なく、IMEをONのまま英数字や記号も入力できます。

スタート入力モードをONにすると、編集中のテキストの語句をバックグラウンドで分析します。

スマート入力モードのON/OFF

スマート入力モードのON/OFFを切り替えるには、『挿入メニュー:スマート入力モード』を実行します。[Ctrl+全角/半角]での切り替えにも対応しています。スマート入力モードをONにすると、ステータスバーの左側に[S]と表示します。

候補一覧は下記のキー操作に対応しています。

候補一覧へ移動します。
][][Space][F1〜F12]で語句を選択して、[Enter]で文章へ入力できます。
Esc
候補一覧を閉じます。

上記以外のキー操作は、テキスト本文の編集操作となります。テキストを編集しながら必要に応じて補完候補から入力できます。

補完候補の表示

補完候補一覧では、編集中のテキストを走査して入力語句から始まる語句の一覧を表示します。この他、内蔵の固有名詞辞書からも語句の一覧を表示します。

半角の英単語
wzeditor
英数字と半角空白の連続語
WZ Writing Editor
全角カタカナの語句
ダブルゼットソフトウェア
熟語
補完候補一覧
「」で括られた語句
「アウトライン表示」
長い語句や、段落全体が「」、段落が」で終わる場合を除きます。
全角や半角の引用符の語句
"アウトライン表示"
長い語句は除きます。
HTMLタグ
<a href="index.htm" name="top page">
CSSスタイル
line-height:1.5em;
見出しの語句
WZ Writing Editor ヘルプ

テキストの走査

テキストの走査は、スマート入力モードがONの場合は常時バックグラウンドでおこないます。

テキストのオープン直後などに走査が未完了で、すべての補完候補を表示できない場合は、候補一覧に[!]を表示します。

[!]をクリックすると走査をおこなって、すべての補完候補を表示します。

カットアンドペースト

カットアンドペーストは、文字列の切り取り、コピー、貼り付けをおこなう機能です。

文字列をコピーするには、下記の操作で文字列を選択します。

文字列を選択して、『編集メニュー:コピー』を実行するとクリップボードにコピーされます。

コピー先にカーソルを移動して、『編集メニュー:貼り付け』を実行すると貼り付けされます。

文字列の選択操作は、キー定義によって異なります。詳細は下記の「文字列の選択」をご参照ください。

引用符を付けて貼り付け

クリップボードのテキストに引用の記号を付けて貼り付けるには、下記の操作をおこないます。

文字列の選択

文字、単語、センテンス、行、段落、矩形、文書全体の選択に対応しています。

文字列の選択操作は、キー定義の設定によって異なります。

「Windows準拠」キー定義の操作

Shift+方向
文字単位の範囲選択を開始または続行します。
設定ダイアログ編集タブのキーグループ『方向キーの範囲選択』で、段落/文字単位選択にカスタマイズできます。
Alt+Shift+方向
矩形の範囲選択を開始または続行します。
F8
文字、単語、センテンス、段落選択、選択解除を順次切り替えます。
行番号クリック
行単位の選択を開始または続行します。
Shift]+クリック
カーソル位置からクリック地点までを選択します。
Alt+Shift]+クリック
カーソル位置からクリック地点までを矩形選択します。
Alt]+ドラッグ
マウスによる矩形の範囲選択を開始または続行します。

「VZライク」キー定義の操作

Ctrl+B],[F10
文字/段落単位の選択を開始/終了します。
カーソルを左右に移動すると文字単位の選択に、上下に移動すると段落単位の選択に切り替えます。

「MIFESライク」キー定義の操作

F6
行単位の選択を開始/終了します。
Shift+F6
文字単位の選択を開始/終了します。

編集

文字、単語、行、段落単位の削除、カットアンドペーストと文字変換に対応しています。

Del
文字を削除します。
Ctrl+Delete
単語を削除します。
「Windows標準キー定義」のキー割り当てとなります。
Ctrl+,
段落を上方向に入れ替えます。
「Windows標準キー定義」のキー割り当てとなります。
Ctrl+.
段落を下方向に入れ替えます。
「Windows標準キー定義」のキー割り当てとなります。
選択して[Tab
選択範囲の段落を字下げします。
選択して[Shift+Tab
選択範囲の段落の字下げを1つ削除します。
[編集]メニュー
切り取り、コピー、貼り付け、引用符を付けて貼り付け、追加切り取り、追加コピーをします。
[編集]の[変換]サブメニュー
半角と全角の変換、大文字と小文字の変換、空白の変換、改行の変換、テキストの変換をおこないます。
[編集]の[削除]サブメニュー
空白行の削除、行頭の空白の削除、連続空白を1つに変換、空白の削除、タグの削除、重複行の削除をおこないます。
[編集]の[移動]サブメニュー
段落、文字、表のセルの入れ替えをおこないます。

キーボードマクロ

キーボードマクロは、繰り返し実行するテキストの編集操作を記録して再生する機能です。

下記のキーボードマクロの記録と再生に対応しています。

記録可能な操作
カーソル移動、文字入力、文字削除、単語削除
記録不可能な操作
ダイアログの表示、ウィンドウの切り換え
記録容量
最近記録した300個までのキーボードマクロ

キーボードマクロを記録するには、下記の操作をおこないます。

キーボードマクロで記録した操作を再生するには、[Shift+Ctrl+L]を押します。

過去に記録した操作を再生するには、下記の操作をおこないます。

Shift+Ctrl+L]では、キーボードマクロ一覧の先頭の操作を再生します。

繰り返し再生する操作は先頭に並べ替えておくと、キー操作で再生できます。

キーボードマクロのキー割り当て

キーボードマクロからコマンドマクロを作成して、キーやメニューに割り当てることができます。

コマンドマクロを作成するには、下記の操作をおこないます。

コマンドマクロは、クリップボードに出力されます。

環境設定の「キーの追加とユーザメニュー」を参照して、出力したコマンドマクロの割り当てを実行します。

アンドゥ

編集操作のアンドゥバッファへの記録に対応しています。

削除文字の復活や入力を取り消すには、下記の操作をおこないます。

「元に戻す」を繰り返し実行すると、順々に前の状態に戻ります。

「元に戻す」で戻し過ぎた時は、下記の操作で1つ前の状態に戻します。

検索

WZW3では、文字列の検索、置換、正規表現、絞り込みに対応しています。検索指定文字の色分け表示や、検索文字を含む段落の一覧表示も可能です。

検索メニュー:検索』を実行すると、検索ダイアログが開きます。「検索」テキストボックスに文字列、「検索モード」に「基本」を指定、検索オプションのチェックボックスをすべてOFFにしてOKすると、カーソルの次の文字から検索を開始して最初にマッチした文字列にジャンプします。

次の文字を検索するには、『検索メニュー:次を検索』を実行します。前の文字を検索するには、『検索メニュー:前を検索』を実行します。文書の先頭から検索を実行するには、検索ダイアログで「全検索」を実行します。

テキストの検索にマッチした文字列は、色分けして表示されます。色分け表示を解除するには、『検索メニュー:検索の色分け』を実行、または検索ダイアログを表示して[Esc]を押します。

検索ダイアログでは、検索文字の入力中にリアルタイムで検索結果を表示します。検索文字やオプションを変更すると、内部で検索を実行して文書内でマッチした個数を「5 / 12」など「カーソル位置より前方のマッチ数 / 総マッチ数)」の形式で表示します。この表示をOFFにするには、設定ダイアログ編集タブ検索グループ『検索個数表示』をOFFにします。

検索ダイアログでは履歴を300個まで記憶しています。検索文字列のドロップダウンを実行すると一覧を表示します。一覧から文字列を選択すると、検索テキストボックスに入力します。その文字列を検索したときの、検索モードとオプションもダイアログに反映して復元します。

置換をするには、『検索メニュー:置換』を実行します。置換ダイアログが表示されます。「検索」に検索文字列、「置換」に置換文字列を指定します。「OK」すると検索実行して、置換を問い合せします。

検索モードとオプション

検索モードには、4つのモードがあります。

基本
基本のモードです。文字コードの一致を判断して検索します。
曖昧
英字の大文字と小文字、全角と半角の文字を区別しないで検索します。欧文のアクセント付きアルファベットと、英字のアルファベットを区別しないで検索します。
単語
半角の英単語を検索します。
woを検索するとwordにはマッチしません。
正規
正規表現で検索をします。

オプションには、下記のチェックボックスがあります。

大文字と小文字を区別
ONにすると、半角英文字の大、小を区別します。
OFFにすると、同一視します。「曖昧」モードでは無効です。
\を文字として検索
ONにすると、\文字を通常検索します。
OFFにすると、\文字を検索するには\\を指定します。
「正規」モードでは無効です。
「\を文字として検索」をOFFにすると、\文字で特殊文字の指定ができます。
\tでタブ文字、\nで改行、\\で\文字、\x0Dで段落内改行を検索します。
空白と記号をスキップ
ONにすると、空白と記号とルビや改行をスキップして検索します。
「正規」モードでは無効です。
上方向へ検索
ONにすると、検索語をファイル先頭方向へ検索します。
すべてのタブを対象
ONにすると、すべてのタブの文書を検索します。

検索ボックス

「検索ボックス」は、ツールバーにある検索用のテキストボックスです。

「検索ボックス」に検索語を入力して、[Enter]または↑↓ボタンを押すと検索を開始します。

または、本文テキストで検索したい語を選択して、↑↓ボタンを押すと検索を開始します。

メニューやダイアログの選択が不要なので、検索ダイアログよりも手軽に検索できます。

検索文字の取得

設定ダイアログ編集タブ検索グループの『日本語の取得』を取得に設定しておくと、検索ダイアログを開くと検索語にカーソル位置の語句を取得します。

同様に『英単語の取得』をONにしておくと、カーソル位置の英単語を取得します。

同様に『選択文字の取得』をONにしておくと、文字列を選択してから検索ダイアログを開くと選択文字列を取得します。

抽出

「抽出」はテキストを検索文字列指定付きの別ウィンドウ・ダイアログで表示する機能です。検索文字列を指定する度に、リアルタイムで文字列を含む段落を絞り込み表示します。

OKすると一覧のカーソル箇所に編集テキストの現在位置を変更します。キャンセルでダイアログを閉じて編集テキストの現在位置に戻ります。

抽出した検索結果一覧で、置換を一括実行することもできます。置換モードをONにして置換で文字列を指定すると、置換結果を一覧に表示します。置換の実行の前に置換結果を確認することができます。

置換の切替で、一件ごとに置換を実行する/しないを切り替えることができます。OKすると、置換件数を表示して実行確認の問い合わせをしてから置換が実行されます。

絞り込み

「絞り込み」は入力した文字を含む段落を、絞り込んで表示する機能です。

「リストボックス」「アウトライン」「履歴」ウィンドウでは、文字入力で絞り込みを開始します。

編集画面では、『表示メニュー:閲覧』を実行して閲覧モードをONにすると、文字入力で絞り込みます。

ダイアログから絞り込み表示をするには、下記の操作をおこないます。

置換

置換は、編集テキストから文字列を検索して置換文字列に置き換える機能です。

置換するには、『検索メニュー:置換』を実行して、置換ダイアログを表示します。

「検索」に検索文字列、「置換」に置換文字列を指定します。「OK」すると検索実行して、置換を問い合せします。

置換テキストボックスでは、置換文字列を指定します。

改行を削除して段落を連結するには、下記の指定をおこないます。

置換には、下記の置換実行の確認や範囲指定のオプションがあります。

置換の確認
ONにすると、置換実行の前に確認のダイアログを表示します。
OFFにすると、確認をしないで置換実行します。
範囲内の置換
ONにすると、選択範囲内を置換をします。
箱型範囲選択 (矩形選択) の置換にも対応しています。
全置換
テキストの先頭から末尾までの全体を置換します。置換個数が1000個を超えると高速化のため、編集の行番号の太字表示はクリアされます。
履歴
置換の履歴を300個まで一覧表示します。
選択してOKするとダイアログに入力します。

正規表現による検索

正規表現は、文字列のパターンマッチングを表現する記述方法です。

正規表現を使用すると、複数の文字列を指定したOR検索や、特定のパターンを検索することができます。

正規表現を用いて検索するには、検索ダイアログで「正規」をONにして「検索」に正規表現を指定します。

「検索」または「置換」
検索|置換
「正」または「規」または「表」または「現」
[正規表現]
スペースの列
\s+
「数字-数字」
\d-\d
空白行
^$
行頭スペース
^\s+
行末スペース
\s+$
E-mailアドレス
[-A-Za-z0-9.]+@[-a-z0-9.]+

正規表現メタキャラクタ

正規表現では、検索文字列にメタキャラクタを記述して、パターンの記述や検索のオプションを指定します。

メタキャラクタ以外の文字は、通常の検索文字列として指定できます。

正規表現の「^」や「$」は改行を表す文字ではなく、「行頭」や「行末」を表す記号です。

^
正規表現の先頭に指定すると行の先頭を表します。
$
正規表現の末尾に指定すると行の末尾を表します。
.
改行を除いた任意の1文字を表します。(全角も1文字)
[...]
[ ]内に含まれる任意の1文字を表します。
範囲指定[a-z][あ-お]の記述も可能です。(全角文字はシフトJISコードの範囲になります)
[ ]内では、\t・\s・\w・\d・\[・\]・\\・\xXXの指定で、タブ・空白・英数字・数字・[・]・\・文字コードXXを指定できます。
[^...]
[ ]内に含まれない任意の1文字を表します。範囲指定も可能です。
(...)
(...)を1つの文字として扱います。
()内の文字をタグに記憶します(最大9個)。
$N
タグに記憶したN番目の文字列にマッチします。
\Nの指定も同じです。
*
直前パターンの0回以上のくり返し。最長一致でマッチします。
+
直前パターンの1回以上のくり返し。最長一致でマッチします。
*?
直前パターンの0回以上のくり返し。最短一致でマッチします。
+?
直前パターンの1回以上のくり返し。最短一致でマッチします。
?
直前パターンが0個または1個であることを表します。
{n,m}
直前パターンのn回以上、m回以下のくり返し。
nとmは30まで指定できます。数が多いと「正規表現が複雑すぎます」のエラーになります。
直後に同じ文字をa{3,5}aのように指定すると文字指定が無効になります。
aaaaaaに対してa{3,3}を検索すると1回マッチします。
マッチする箇所は不定です。
想定される動作と実際の動作が異なる場合があります。
{n}
直前パターンのn回のくり返し
<
単語の始め
>
単語の終わり
|
和演算子(AまたはB)
\w
英数字と_
\W
\w以外
\s
空白文字(タブ、全角空白も含む)
\S
空白以外の文字
\d
数字
\D
数字以外
\b
英単語の始めまたは終わり。指定例は\bWORDWORD\b
\B
英単語の途中。指定例は\BWORDWORD\B
\n
改行(CR+LFまたはLF)
\r
復帰(CR)
\t
タブ
\x00〜\xFF
文字コード
\000〜\777
8進数表記による文字コード
\c
正規表現 c の意味を取り消して、文字 c を表します。
「.」は「\.」、「+」は「\+」、「\」は「\\」で表します。

正規表現による置換

正規表現の置換は、パターンにマッチした文章をタグに記憶して、置換文字列に指定する「タグ付き置換」に対応しています。

(例) カタカナ単語の(マイナス)を、(音引き)に置き換える

検索文字列
([ァ-ヶ])−
置換文字列
\1ー

置換文字列には、下記のメタキャラクタが指定できます。

$N
タグに記憶したN番目の文字列を挿入します。
\N
タグに記憶したN番目の文字列を挿入します。
$+
最後に括弧でマッチした文字列を挿入します。
$&
マッチした文字列全体を挿入します。
$`
段落先頭からマッチした文字列までを挿入します。
$'
マッチした文字列から段落末尾までを挿入します。
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