アウトライン
本文の行頭のピリオドの入力で階層の見出しを簡単に作成できます。
アウトラインの見出し一覧を参照しながら、長文のテキストを編集できます。
アウトライン編集により、見出しの作成や入れ替えの編集作業がスムースにおこなえます。
アウトライン表示/見出しの行取り/見出しのフォント指定/原稿用紙枚数カウント/マルチタブ
アウトライン目次
見出しとアウトライン | WZ Writeの見出しの扱いについて |
アウトラインの表示 | アウトライン表示のON/OFF、キーとマウス操作について |
見出しの作成 | 新しい見出し段落の作成について |
見出しの入れ替え | キーやマウスの見出しの入れ替えと複数一括操作について |
アウトライン編集 | アウトラインによる見出しの作成と編集について |
目次の作成 | アウトラインによる目次の出力について |
表示のカスタマイズ | 見出しの色、アウトライン位置と縦書き表示のカスタマイズについて |
見出し認識のカスタマイズ | 見出し段落の認識のカスタマイズについて |
見出しとアウトライン
「アウトライン」は、本文と見出し一覧を同時に表示する機能です。
アウトラインの見出し一覧を参照しながら、長文のテキストを編集できます。
半角ピリオド '.' で始まる段落を見出しとして扱います。
'.' 1個の段落 | 大見出 |
'..' 2個の段落 | 中見出 |
'...' 3個の段落 | 小見出 |
最大255個までの見出しレベルを認識します。
本文の見出し段落は、青色の太字で表示されます。
行取り・字下げ・フォント・罫線装飾の見出しの体裁を指定することもできます。
「体裁とルビ」の章をご参照ください。
IMEをONにした見出しの入力にも対応しています。
段落先頭の全角の「。」と「.」の入力は、自動で半角ピリオドに変換して入力されます。
「。」の入力に続けて見出し名を入力するだけで、見出しを作成できます。
段落途中や末尾の「。」と「.」は読点として入力され、アウトラインの見出しの認識はおこないません。
アウトラインの表示
アウトラインを表示するには、[アウトライン]メニューの[アウトライン表示]を実行します。
再度、[アウトライン]メニューの[アウトライン表示]を実行すると、アウトラインを閉じます。
アウトラインは本文と連動しています。本文を編集すると、アウトラインにも自動で反映されます。
アウトラインでは、本文の編集位置に対応する見出しが選択して表示されます。
本文の編集位置が移ると、アウトラインの見出しも対応して移動します。
アウトラインの見出しをクリックすると、本文も対応する見出しにジャンプします。
下記のキー操作で、本文とアウトラインのフォーカスを切り替えます。
[Ctrl+Tab]キー | 本文からアウトラインへフォーカスを移します。 |
[Enter]キー | アウトラインから本文へフォーカスを移します。 |
アウトライン画面は、下記のキーとマウス操作に対応しています。
[←]、縦書き[↑] | 開いた子見出しを閉じます。開いた同レベルの見出しを閉じます。 開いた同レベルと子見出しがなければ、親見出しへ移動します。 |
[→]、縦書き[↓] | 閉じた子見出しを開きます。 |
ダブルクリック | 子見出しの開閉を切り替えます。 |
クリック | [+]や[-]をクリックすると子見出しの開閉を切り替えます。 |
右クリック | アウトラインの操作メニューを表示します。 |
見出しの作成
見出しを作成するには、行の始めを半角ピリオドで始めて、続けて見出し名を入力します。
新しい見出しは、自動的にアウトラインに表示されます。
メニューコマンドを実行して、編集位置の行を見出しにする操作にも対応しています。
- [アウトライン]メニューの[段落を子見出しに]を実行。
編集行の直前にある見出しと同じ階層の見出しが作成されます。
子の階層の見出しにするには、再度[アウトライン]メニューの[段落を子見出しに]を実行します。
親の階層の見出しにするには、続けて[アウトライン]メニューの[段落を親見出しに]を実行します。
[アウトライン]メニューの[段落を親見出しに]を2回実行しても同じです。
本文に戻すには、[アウトライン]メニューの[段落を本文に]を実行します。
見出しの入れ替え
アウトラインで見出しの順序の入れ替えに対応しています。
- 移動する見出しをクリック。
- 上へ移動するには[Ctrl+Up]キー、下へ移動するには[Ctrl+Down]キーを押す。
アウトラインの縦書き表示では、[Ctrl+Right]、[Ctrl+Left]キーを押す。
ドラッグアンドドロップでの入れ替えにも対応しています。
- 移動する見出しをクリック。
- ボタンを離さず、移動先の見出しへマウスカーソルを移動。
- ボタンを離す。
複数の連続した見出しを入れ替えるには、下記の操作で対象を選択してから入れ替えの操作を実行します。
Shift+クリック | カーソル位置からクリック位置までの見出しを選択します。 |
[Shift+Up] | 見出しを選択してカーソルを上へ移動します。 |
[Shift+Down] | 見出しを選択してカーソルを下へ移動します。 |
アウトライン編集
「アウトライン編集」は、アウトライン側で見出しの追加挿入や編集をおこなう機能です。
アウトライン編集をおこなうには、[アウトライン]メニューの[アウトライン編集]を実行して、アウトラインの見出しをクリックします。
文字入力 | 見出し名を変更します。 |
[Enter] | 新しい見出しを作成します。 見出し名の先頭で[Enter]を押すと、新見出しを挿入します。 見出し名の末尾で[Enter]を押すと、新見出しを追加します。 |
[Shift+Enter] | アウトラインから本文へフォーカスを移します。 |
[Del]と[BS] | 見出し名を削除します。 見出し名の先頭で[BS]を押すと、直前の見出しと連結します。 見出し名の末尾で[Del]を押すと、直後の見出しと連結します。 |
[Tab] | 見出しの階層を子階層へ変更します。 |
[Shift+Tab] | 見出しの階層を親階層へ変更します。 |
右クリック | アウトラインの操作メニューを表示します。 |
目次の作成
アウトラインの見出し階層から、目次を作成することができます。
目次を作成するには、[アウトライン]メニューの[目次の作成]を実行します。
作成した目次はクリップボードに出力されます。
見出しの前後に追加する文字の指定やページ数の出力にも対応しています。
ページ数を出力するには、印刷プレビューに切り替えてからメニューコマンドを実行します。
表示のカスタマイズ
本文の見出し色、アウトラインの表示位置のカスタマイズに対応しています。
行取りや字下げの見出しの体裁の指定は、「体裁とルビ」の章をご参照ください。
見出しの表示色
本文中の見出しの表示色を任意に設定できます。設定はすべての文書で共通となります。
- [表示]メニューの[環境設定]を実行。
- 設定項目に「色分け-文字・背景」を選択。
- 「見出し」の色を指定してOK。
表示位置
アウトラインの表示位置の上下/左右のカスタマイズに対応しています。
- [表示]メニューの[スタイル設定]を実行。
- 設定項目に「表示設定」の「アウトライン」を選択。
- 「配置」を指定。
横書き/縦書き
アウトラインウィンドウの縦書き/横書き表示のカスタマイズに対応しています。
- [表示]メニューの[スタイル設定]を実行。
- 設定項目に「表示設定-アウトライン」を選択。
- 「横書き/縦書き」を指定。
「本文に合わせる」を指定すると、本文の縦書き/横書きに合わせて表示します。
見出し認識のカスタマイズ
基本設定でカスタマイズすると、任意の記号で始まる段落を見出として認識します。
- [表示]メニューの[基本設定]を実行。
- 設定項目に「認識-見出し」を選択。
- 「見出しの認識」に「指定」を選択。
- 「見出し1〜6」に記号を入力。
「タブ付きの見出しの認識」をONにすると、タブと見出し記号で始まる段落を見出しとして認識します。
正規表現による見出し認識
正規表現を指定すると、「第1章」や「一、」から始まる段落を見出しとして認識します。
正規表現の指定は、「見出し認識」に「^正規表現」を入力します。
正規表現に()を記憶すると、アウトラインに()内の文字列を表示します。
^第[0-9]+章 | 「第1章 はじめに」や「第10章 終わりに」の段落を見出し認識 「第1章 はじめに」「第10章 終わりに」をアウトラインに表示 |
^[一二三四五六七八九〇]+$ | 「一」「二」「一〇」の段落を見出し認識 「一」「二」「一〇」をアウトラインに表示 |
^\s*[一二三四五六七八九〇]+、 | 「一、セットアップ」や「二、基本操作」の段落を見出し認識 「一、セットアップ」「二、基本操作」をアウトラインに表示 |
^\s*[一二三四五六七八九〇]+、(.*)$ | 「一、セットアップ」や「二、基本操作」の段落を見出し認識 「セットアップ」「基本操作」をアウトラインに表示 |
正規表現につきましては、「検索と置換」の「正規表現による検索」もご参照ください。