IME/入力
WZ7では、日本語語句・プログラム・HTMLタグ・TeXコマンドを補完入力する「WZリサーチ入力」機能と、WZ専用のかな漢字変換機能の「WZ-IME」が新たに加わりました。[wz7new]
リサーチ入力
リサーチ入力をONにして文字を入力すると、テキストから補完入力候補を検索して一覧に表示します。
例えば、「ほ」を入力し、一覧から「補完入力候補」を選択実行すると、テキストに入力されます。
日本語語句・英単語・プログラムブロック・HTMLタグ・TeXコマンドの補完入力に対応しています。
リサーチ入力は、キーボードからの英字入力と、WZ-IME・ATOK・MS-IMEのかな入力に対応しています。
IMEのON/OFFに関わらず、日本語・英語・プログラム・タグを補完入力します。
IMEをONにした日本語テキスト作成の、英語表記の固有名詞・HTMLタグ・TeXコマンドの入力に対応しています。
入力の都度、IMEのモード切り替えの必要がなく、IMEをONにして入力した英数字や記号も入力できます。
WZ7では「WZ-Research」機能により、編集中のテキストの語句をバックグラウンドで分析しています。
リサーチ入力は、分析結果を利用してテキストごとに適した語句の補完を実行します。
WZ-Researchは、テキストの分析をプログラムで機械的に実行します。
単語の区切りの判定や読み仮名の不一致により、意図した語句がリサーチ入力の補完候補一覧に表示されない場合や、WZ-IMEで優先表示されない場合があります。
WZ-IME
WZ-IMEでは、辞書への学習の代わりに、WZ-Researchの分析結果から「同音異義語の順位」「かなの送り」「漢字/仮名表記」を判定します。テキストごとに適した日本語語句の入力をおこないます。
全角カタカナの語句は、単語登録の必要がなく、自動で単語として認識して変換します。
WZ-IMEでは、テキストで使用されている読点「、,」や句点「。.」を認識します。
テキスト単位で、読点と句点を自然に揃えた入力ができます。
テキストの各種の記号を認識して、「括弧」や「引用符」を入力できます。
WZ-IMEは、WZ7専用のかな漢字変換機能です。他のアプリケーションからの入力には対応していません。
標準の辞書ファイルでは、人名や地名の変換には対応しておりません。単語登録やユーザ辞書の追加が必要となります。
テキストの入力
日本語を入力するには、IMEをONにします。プログラムや英数字を入力するには、IMEをOFFにします。
IMEのON/OFFは、ステータスバーの左端に表示されます。
[A] | IMEはOFFです。 |
[wz] | WZ-IMEがONです。WZ-IMEで日本語入力をおこないます。 |
[あ] | 他のIMEがONです。他のIMEで日本語入力をおこないます。 |
IMEのON/OFFの切り替えは、下記のキー操作でおこないます。
Shift+[半角/全角]キー | WZ-IMEのON/OFFを切り替えます。 キー割り当ては、カスタマイズが可能です。 |
Alt+[半角/全角]キー | 他のIMEのON/OFFを切り替えます。 |
1つの段落を入力したら、[Enter]キーを押して改行します。
改行コードCR+LFが挿入されます。
日本語文書では、段落内改行も使用できます。[Shift+Enter]を押すと入力できます。
段落内改行コードCRが挿入されます。
段落内改行は、箇条書きや桁揃えの段落内での改行に用います。
環境設定のオプションを設定して、IMEの入力途中に[Shift+Enter]を押すと、IMEの変換をキャンセルします。[wz7new]
IMEをOFFにしないで入力した、半角アルファベットや記号の入力がおこなえます。
リサーチ入力
リサーチ入力モードをONにして文字を入力すると、補完入力候補の一覧を表示します。
2回目以降の語句・ブロック・タグの入力は、先頭の1・2文字を入力して選択入力できます。
日本語語句、英単語、熟語、変数名、HTMLタグ、TeXコマンドを、少ないキー操作で正確に入力できます。
リサーチ入力のON/OFFを切り替えるには、[挿入]メニューの[入力とIME]-[リサーチ入力モード]を実行します。
[Ctrl+全角/半角]キーの切り替えにも対応しています。
リサーチ入力をONにすると、ステータスバーの左側に [R] と表示します。
候補一覧は、下記のキー操作に対応しています。キー操作はカスタマイズが可能です。
[↓]キー | 候補一覧へ移動します。 [↓][↑][変換][無変換][Space][F1〜F12]キーで語句を選択して、[Enter]キーで文章へ入力できます。 [Shift+Enter]キーでルビ付きの補完入力をおこないます。 |
[Esc]キー | 候補一覧を閉じます。 |
上記以外のキー操作は、テキスト本文での編集操作となります。
テキストを編集しながら、必要に応じて補完候補から入力できます。
補完候補一覧では、編集中のテキストを走査して、入力語句から始まる語句の一覧を表示します。
候補 | 表示例 |
半角の英単語 | wzeditor |
日本語の語句 | 名詞、動詞、形容詞 |
4つまでの名詞の連続語 | 「補完」+「入力」+「候補」 |
英単語と名詞の連続語 | 「TML」+「文書」 |
英数字と半角空白の連続語 | WZ EDITOR 7 |
英数字とハイフンの連続語 | WZ-IME |
英数字とハイフンと名詞の連続語 | WZ-リサーチ入力 |
全角カタカナの語句 | ダブルゼットソフトウェア |
全角カタカナと名詞の連続語 | リサーチ入力 |
プログラムブロック | for (jumptop(text);!iscureof(text);jumpnextpara(text)) 「英単語 ( 引数 )」の形式の候補を表示します。 |
HTMLタグ | <a href="index.htm" name="top page"> |
CSSスタイル | line-height:1.5em; |
TeXコマンド | \begin{enumerate} \item \end{enumerate} |
「」で括られた語句 | 「色分けアウトライン」 長い語句や、段落全体が「」、段落が」で終わる場合を除きます。 |
全角や半角の引用符の語句 | "色分けアウトライン" 長い語句は除きます。 |
見出しの語句 | WZ EDITOR 7 ヘルプ |
ルビ付きの語句 | 人物名 |
テキストの走査は、WZ-Researchによって常時バックグラウンドでおこないます。
テキストのオープン直後などに走査が未完了で、すべての補完候補を表示できない場合は、候補一覧に[!]を表示します。
[!]をクリックすると走査をおこなって、すべての補完候補を表示します。
候補一覧は補完候補の語句を、英単語、日本語語句、カタカナ、プログラムブロック、タグの種類別に、使用頻度の高い順に表示します。
IMEがONの時は日本語を優先、OFFの時は英語を優先して表示します。
[Shift+↑][Shift+↓]キーで、種類別にカーソルを移動します。
候補一覧では、[Shift]+文字入力による絞り込みに対応しています。
英字の候補および、ひらがな・カタカナを絞り込み表示します。
[BS]または[Shift]+[BS]キーで、絞り込みを1文字ずつ解除します。
リサーチ入力モードをOFFにして補完入力をするには、[挿入]メニューの[リサーチ入力]を実行するか[Ctrl+Space]を押します。
入力した文字から始まる補完候補の一覧を表示します。
環境設定のオプションを設定すると、IMEがONの場合でも[Ctrl+Space]で補完入力をします。
候補一覧メニュー
候補一覧で、右クリック、[R]のクリック、[メニュー]キーを押すと、操作のメニューを表示します。
入力とIMEの設定 | 入力とIMEのカスタマイズダイアログを表示します。 |
編集テキスト | 補完候補を編集中の文書から検索します。 |
単語補完辞書 | 補完候補を、文書スタイルの「単語補完辞書」で指定したファイルから検索します。 |
サンプル辞書 | HTMLファイルとTeXファイルの補完候補を、WZ7規定のサンプル辞書から検索します。 |
Text-C API | 補完候補をText-Cのヘッダファイルから検索します。 Text-CのAPI名を補完入力します。 「ブロック内容の表示」で、APIのドキュメントを表示します。 「sam」から補完を実行するとサンプルプログラムを構文入力します。 「if」「for」「macro」「func」の構文の入力もできます。 |
Windows API | 補完候補を、WindowsAPI名と定数の定義ファイルから検索します。 |
最近補完入力した文字列 | 補完候補を「最近補完入力した文字列」から検索します。 |
最近使用した文字列 | 補完候補を「最近使用した文字列」から検索します。 |
スペルチェック辞書 | ONにすると、スペルチェック辞書から英単語の補完候補を検索します。 |
スタイル入力 | プログラムブロック・HTMLタグ・TeXコマンドのリサーチ入力のON/OFFを切り替えます。 |
ローマ字入力の日本語 | ローマ字表記の英語入力から日本語語句の補完のON/OFFを切り替えます。 |
ローマ字入力のWZ-IME | ローマ字表記の英語入力からWZ-IMEの変換候補表示のON/OFFを切り替えます。 |
単語の途中にマッチ | ONにすると入力文字が途中に含まれる単語を検索します。 スタイル入力が無効となる場合があります。 OFFにすると、入力文字から始まる単語を検索します。 英字が対象となります。 |
大文字と小文字を区別 | ONにすると大小文字を区別して検索します。 英字が対象となります。 |
送りかなを送る | 漢字変換候補の送りかなを「送る」「送らない」に切り替えます。 |
ルビ付きで補完入力 | ルビ付きの補完語句は、候補一覧にルビを()内に表示します。 コマンドを実行すると、ルビを付けて補完入力します。 WZ標準テキストと青空文庫形式のルビに対応しています。 |
コピー | 候補一覧の選択行をコピーします。 |
参照 | 候補一覧の選択行の単語の位置にジャンプして、文書を表示します。 |
ジャンプ | 候補一覧の選択行の単語の位置にジャンプして、一覧を閉じます。 |
ブロック内容の表示 | 候補一覧の選択行のブロック内容を表示します。 |
ブロック内容のコピー | 候補一覧の選択行のブロック内容をコピーします。 |
最新の内容に更新 | 最新の表示に更新します。 |
2段階の補完入力
下記の操作で、補完候補の単語から始まる一連のブロック入力ができます。
- 候補一覧で[→]を押す。単語から始まる、文章の一覧が表示されます。
- 続けて[→]を押す。文章の続きが表示されます。[←]を押すと、文章を短縮します。
- 単語の手前を表示するには[Shift+←]を押す。[Shift+→]を押すと戻します。
- [Enter]で挿入。
2段階の補完入力は、日本語・英語・プログラムの構文・ブロックに対応しています。
漢字の入力
ローマ字表記で英字を入力すると、先頭文字の読みが一致する日本語語句の補完候補を表示します。
IMEがOFFでも、日本語を補完入力できます。
IMEから「ひらがな」を入力すると、先頭文字の読みが一致する日本語語句の補完候補と、IMEから入力したローマ字と先頭文字が一致する英単語を表示します。
リサーチ入力では、WZ-IMEの機能で漢字が入力できます。
補完候補に加えて、ローマ字表記やひらがな入力に対応する、かな漢字変換候補を一覧に表示します。
かな漢字変換候補は、[wzime] 付きで表示し、補完候補と区別して表示します。
記号と引用符の入力
リサーチ入力は、テキストの使用頻度に応じた記号の変換入力に対応しています。
IMEから、[括弧][引用符][記号][数字]キーを入力すると、各種の括弧、引用符、半角と全角の記号・数字を入力できます。
キー入力 | 入力可能な記号 |
[,] | 読点[、]、コンマ[,]、半角読点[、]、半角コンマ[,] |
[.] | 句点[。]、ピリオド[.]、半角句点[。]、半角ピリオド[.] |
[/] | 中黒[・]、斜線[/]、半角中黒[・]、半角スラッシュ[/] |
[-] | 長音[ー]、音引[―]、マイナス[−]、ハイフン[‐]、半角マイナス[-] |
[#] | ナンバー[#]、音楽記号のシャープ[♯]、半角ナンバー[#] |
["] | 二重引用符[“”]、半角二重引用符["] |
['] | 引用符[‘’]、半角引用符[']、半角アクサングラーブ[`] |
IMEから記号を入力すると、候補一覧に入力可能な記号を、使用頻度の高い順で表示します。
全角の二重引用符[“”]と引用符[‘’]は、候補一覧に開始記号[“][‘]と終了記号[”][’]を、入力位置に応じた優先順位で表示します。
下記のキー入力で、候補一覧に全角または半角の記号を、使用頻度の高い順で表示します。
キー入力 | !$%&()=~^\|_?+* |
英単語とプログラムの入力
英数字を入力すると、先頭文字が一致する英単語を補完候補に表示します。
英単語は、「英数字」と「半角のアンダーライン」の文字列を認識します。
単語の補完は、欧文のアクセント付きアルファベット文字にも対応しています。
英単語に (引数) が続く場合は、関数呼び出しやforループとみなして、(引数)を含めたプログラムブロックを補完候補に表示します。
C・C++・Javaプログラムの関数呼び出しの再入力、条件を含めたforループの再入力、関数定義の確認ができます。
HTMLタグとCSSプロパティの入力
< と英字を入力すると、先頭文字が一致して、> で終わるHTMLタグを補完候補に表示します。
/ と英字を入力すると、HTMLの閉タグを補完候補に表示します。
英字を入力すると、先頭文字が一致して「名前 : 内容;」形式のCSSプロパティを補完候補に表示します。
HTMLタグの補完候補は、候補一覧に優先表示します。
IMEがONの日本語入力モードでも、上記の操作でタグを補完入力します。
HTMLのタグは、編集テキストに加えて、WZ7規定のサンプル辞書から候補を取得します。
サンプル辞書には、HTMLタグの一覧が入力されていますので、新規HTMLテキストでもタグの補完入力を実行します。
TeXコマンドの入力
\と英字を入力すると、先頭文字が一致するTeXコマンドを補完候補に表示します。
TeXタグの補完候補は、候補一覧に優先表示します。
IMEがONの日本語入力モードでも、上記の操作でTeXコマンドを補完入力します。
TeXのコマンドは、編集テキストに加えて、WZ7規定のサンプル辞書から候補を取得します。
サンプル辞書には、TeXの一般的なコマンドの一覧が入力されていますので、新規TeXテキストでもコマンドの補完入力を実行します。
\begin{環境名}の補完候補は、\end{環境名}を含めて表示します。
\に続けて環境名の先頭文字を入力すると、\begin{環境名}〜\end{環境名}の補完候補を表示します。
プログラムの構文入力
構文入力をおこなうには、あらかじめ辞書ファイルで構文を定義しておきます。
構文のキーになる文字列を**ではさんで構文を指定し、終わりに空行を指定します。
構文入力後のカーソル位置を<>で定義できます。
*for* (;<>;) {
}
forと入力してからリサーチ入力で一覧を実行すると、補完候補に「for (;<>;) {↓}」が表示されます。
選択して[Enter]を押すと、構文を入力してカーソルを■に移動します。
for (;■;) {
}
リサーチ入力のユーザ辞書
単語補完辞書を指定すると、補完候補を指定の辞書から検索して表示します。
単語補完辞書を指定するには、下記の操作をおこないます。
- [表示]メニューの[設定]を実行。
- 「文書スタイル」の「リサーチ入力」を選択。
- 「単語補完辞書」にファイルを指定。
- 候補一覧メニューから、「単語補完辞書」をONに指定。
WZ-IMEで指定した「見本テキスト」は、リサーチ入力にも適用されます。
見本テキストの語句を認識して、補完候補を表示します。
見本テキストを指定するには、下記の操作をおこないます。
- [表示]メニューの[設定]を実行。
- 「文書スタイル」の「WZ-IME」を選択。
- 「見本テキスト」にファイルを指定。
ファイル名の補完入力
ファイルオープンボックス・テキストオープンダイアログは、ファイル名の補完入力に対応しています。
「ファイル名」テキストボックスで、英字を入力すると、先頭文字が一致するファイル名を表示します。
補完候補一覧からファイル名を選択して[Enter]すると、ファイルをオープンします。
フォルダ名を選択して[Enter]すると、フォルダへ移動します。
リサーチ入力のカスタマイズ
リサーチ入力のカスタマイズは、[ツール]メニューの[環境設定]からおこないます。
本文から候補一覧へのフォーカス移動 | [↓][Shift+↓]・[↑][Shift+↑]・[Tab][Shift+Tab] [Space][Shift+Space][Alt+Space] [変換][Shift+変換][Ctrl+変換][Alt+変換] [無変換][Shift+無変換][Ctrl+無変換][Alt+無変換] [F1]〜[F12]・[数字]キー・[Ctrl+F1〜F12 数字]キー [Alt]・[Shift] |
コマンドの割り当て | [↓][Shift+↓]・[↑][Shift+↑]・[Tab][Shift+Tab] [Space][Shift+Space][Alt+Space] [変換][Shift+変換][Ctrl+変換][Alt+変換] [無変換][Shift+無変換][Ctrl+無変換][Alt+無変換] |
確定 | 文字入力による確定のON/OFF |
自動表示 | リサーチ入力モードのON/OFF、[半角/全角]キー割当 補完候補を表示するかな入力文字数、英字入力文字数 |
候補一覧表示 | 一覧のサイズ・フォント・色分け |
オプション | WZ-Researchの解析頻度の詳細設定 |
WZ-IMEの入力
WZ-IMEから入力するには、Shift+[半角/全角]キーを押して、WZ-IMEをONにします。
ステータスバーの左端に [wz] が表示されます。
ローマ字でかなを入力します。
キー入力 | kanawokanjinihenkansimasu |
表示 | かなをかんじにへんかんします |
WZ-IMEは、かな入力にも対応しています。
入力したかなは、文節単位に区切って表示します。
文節の区切りを変更するには、[→][←]キーで文節へ移動して、[Shift+→][Shift+←]で文節の句切りを変更します。
[Space]キーで変換実行する前に、文節を正しい区切りに修正しておくと、誤変換を抑止できます。
変換を実行するには、[Space]キーを押します。
表示 | 仮名を漢字に変換します。 |
[Enter]または文字を入力すると確定されます。
第2候補を表示するには、確定の前に[Space]キーを押します。
候補の一覧から単語を選択し、[Enter]または文字を入力すると確定されます。
候補一覧では、ひらがな・カタカナへの変換や、送りかなの切り替え、文節の変更の操作に対応しています。
[Esc] | かな入力に戻します。もう一度押すと入力したかなを削除します。 |
[→] | 次の文節へ移ります。 |
[←] | 前の文節へ移ります。 |
[Ctrl+U]または[F6] | ひらがなに変換します。 |
[Ctrl+I]または[F7] | カタカナに変換します。 |
[Ctrl+O]または[F8] | 半角カタカナに変換します。 |
[Ctrl+P]または[F9] | 入力した英数字に戻します。 |
[Ctrl+J] | 漢字の送りを切り替えます。 「いろわけ」の変換で[Ctrl+J]を押すと、「色分け」と「色分」を交互に切り替えます。 |
[Ctrl+Y] | ルビ付きの変換のON/OFFを切り替えます。 |
[Shift+→] | 文節の区切りを1文字右に増やします。 |
[Shift+←] | 文節の区切りを1文字左に減らします。 |
WZ-IMEのルビ付きの入力
WZ-IMEは、漢字に読みを付けて入力する、ルビ付きの入力に対応しています。
ルビ付きの入力をするには、ローマ字でかなを入力します。
表示 | かなをかんじにへんかんします |
[Shift+Space]を押して変換すると、ルビ付きの変換をおこないます。
表示 | 仮名(かな)を漢字(かんじ)に変換(へんかん)します。 |
[Enter]または文字を入力すると確定されます。
通常の、[Space]の変換から、ルビ付きの入力もできます。
表示 | 仮名を漢字に変換します。 |
[Shift+Enter]で確定すると、ルビ付きの確定入力をおこないます。
入力 | 仮名(かな)を漢字(かんじ)に変換(へんかん)します。 |
ルビ付きの入力は、WZ標準テキストと青空文庫形式のルビに対応しています。
その他のテキストでは、読みを()付きで入力します。
WZ-IMEの英数字と語句の入力
WZ-IMEでは、英字は半角文字で入力されます。ローマ字表記の英字は、ひらがなに変換します。
[Shift]を押しながら英字キーを押すと、半角の英大文字を入力します。ひらがなへは変換しません。
数字は半角文字で入力されます。
[Space]キーを押すと、全角へ変換できます。変換の第一候補が表示されます。
再度[Space]を押すと、全候補を一覧表示します。
- 「1234」の変換候補は、半角「1234」全角「1234」「一二三四」「千二百三十四」となります。
WZ-IMEでは、テキスト内の全角カタカナの語句を、自動的に認識して変換に反映します。
カタカナの語句は、辞書登録する必要がありません。
- テキストに「ダブルゼットソフトウェア」の語句があり、「だぶるぜっとそふとうぇあは」と入力して[Space]を押すと、「ダブルゼットソフトウェアは」に変換します。
テキスト内のルビが振られた語句も、自動認識されます。人物名は、辞書登録する必要がありません。
- テキストに「人物名(じんぶつめい)」のルビがあり、「じんぶつめいは」と入力して[Space]を押すと、「人物名は」に変換します。
WZ-IMEの括弧の入力
WZ-IMEでは、キーからの括弧記号の入力に対応しています。
キー入力 | 入力可能な括弧 |
[ | 「『【〔[{および半角の「[{ |
] | 開き括弧に対応する、閉じ括弧の入力 |
{ | {「『【〔[および半角の「[{ |
} | 開き括弧に対応する、閉じ括弧の入力 |
[<] | <〈《≦および半角の< |
[>] | 山型の開き括弧に対応する、閉じ括弧の入力 |
( | 全角[(]、半角[(] |
) | 全角[)]、半角[)] |
']'と'}'と[>]キーの入力で、入力位置の開き括弧に対応する、閉じ括弧を入力します。
テキスト | 【括弧記号■ |
キー入力 | ] |
テキスト | 【括弧記号】■ |
WZ-IMEの引用符の入力
WZ-IMEでは、キーからの引用符の入力に対応しています。
キー入力 | 入力可能な引用符 |
["] | 二重引用符[“”]、半角二重引用符["] |
['] | 引用符[‘’]、半角引用符[']、半角アクサングラーブ[`] |
全角の二重引用符[“”]と引用符[‘’]は、入力位置に応じた開始記号[“][‘]と、終了記号[”][’]を入力できます。
(例1)
テキスト | “二重引用符■ |
キー入力 | ["] 下記の終了記号が入力されます。 |
テキスト | “二重引用符”■ |
(例2)
テキスト | “二重引用符”の連続■ |
キー入力 | ["] 下記の開始記号が入力されます。 |
テキスト | “二重引用符”の連続“■ |
WZ-IMEの記号の入力
WZ-IMEでは、キーからの記号の入力に対応しています。
キー入力 | 入力可能な記号 |
[,] | 読点[、]、コンマ[,]、半角読点[、]、半角コンマ[,] テキストの読点の使用頻度を認識して、読点[、] または コンマ[,]を、優先表示します。 |
[.] | 句点[。]、ピリオド[.]、半角句点[。]、半角ピリオド[.] テキストの句点の使用頻度を認識して、句点[。] または ピリオド[.]を優先表示します。 |
[/] | 中黒[・]、斜線[/]、半角中黒[・]、半角スラッシュ[/] |
[-] | 長音[ー]、音引[―]、マイナス[−]、ハイフン[‐]、半角マイナス[-] |
[#] | ナンバー[#]、音楽記号のシャープ[♯]、半角ナンバー[#] |
下記のキー入力で、全角の記号を入力します。
[Space]で、全角と半角の記号を選択入力します。
キー入力 | !$%&=~^\|_?+* |
空白を入力するには、下記のキーを押します。
[Space] | 全角スペース |
[Shift+Space] | 半角スペース |
再変換
WZ7は、再変換に対応しています。
- 文章をひらがなで速記しておき、後で漢字に変換できます。
- 誤って入力した同音異義語を、再変換の操作で修正できます。
再変換をするには、WZ-IMEをONにして、語句へカーソルを移動して[変換]キーを押します。
- WZ-IMEによりカーソル位置の日本語語句を判定して、再変換を実行します。
- 文章を選択してから[変換]キーを押すと、選択した部分の再変換を実行します。
再変換は、WZ-Researchで日本語文章を解析して実行します。
単語の区切りの判定や読み仮名の不一致により、意図した再変換が実行されない場合があります。
他のIMEで再変換をするには、IMEをONにして[変換]キーを押します。
IMEによって、再変換のキーが異なる場合があります。
見本テキスト
WZ-IMEでは文書スタイル単位で、見本テキストを2つまで登録できます。
見本テキストを指定しておくと、作成中のテキストと、見本テキストで使用している日本語語句とカタカナの語句を認識して変換に反映します。
見本テキストに、使用頻度の高い日本語語句、ひらがなの語句、カタカナの語句、送りかなの振り、慣用句、括弧記号、読点と句点を指定しておくと、見本テキストに沿った新規文書の作成が可能です。
見本テキストを指定するには、下記の操作をおこないます。
- [表示]メニューの[設定]を実行。
- 「文書スタイル」の「WZ-IME」を選択。
- 「見本テキスト」にファイルを指定。
フォルダテキスト
「フォルダテキスト」は、文書ファイルのフォルダに作成されるテキストファイル「wz~text.txt」です。
- フォルダテキストは、「見本テキスト」としてWZ-IMEの変換の対象となります。
- 見本テキストの登録指定は必要ありません。文書のフォルダごとに自動で切り替わります。
- フォルダテキストは、リサーチ入力の補完の対象となります。
- フォルダテキストに参考文献を追加しておくと、漢字変換と補完候補の学習がおこなえます。
- フォルダテキストには、メモや下書きを保存できます。
フォルダテキストに文章を追加するには、下記の操作をおこないます。
- 追加する文章を選択。文書の全体を追加するには、選択を解除します。
- [編集]メニューの[フォルダテキストへ追加]を実行。
フォルダテキストを開くには、[ファイル]メニューの[開く]-[フォルダテキストを開く]を実行します。
日本語辞書の追加
WZ-IMEでは文書スタイル単位で、ユーザ指定の日本語辞書を2つまで登録できます。
論文や学術文の執筆に必要な専門の単語辞書を追加して、テキストの入力ができます。
日本語辞書を作成するには、下記の操作をおこないます。
- [ファイル]メニューの[新規作成ダイアログ]を実行。
- 「日本語辞書」を選択してOK。
拡張子".ime"の新規文書が作成されます。
[Alt+B]キーを押すと、下記の辞書メンテナンスのメニューを表示します。
登録語の検索 | 「読み」を入力して辞書から語句を検索します。 |
単語登録 | 「読み」「漢字表記」「品詞」「オプション」を入力して、辞書に語句を追加します。 |
プロパティ | カーソル行の語句の品詞とオプションの編集ダイアログを表示します。 |
ソート | 「読み」の順序でソートします。 |
単語を登録するには、「単語登録」コマンドを実行します。
- 「読み」と「漢字表記」を入力します。
- 「品詞」に「名詞」「形容詞」「形容動詞」「動詞」「上一段活用」「下一段活用」を指定します。
- 「活用行」に「動詞」「上一段活用」「下一段活用」の活用を指定します。
- 「接続」と「活用」オプションは、通常はデフォルトのままとします。
複数の名詞を単語登録するには、下記の操作で直接入力できます。
- 「読み」[Tab]「漢字表記」[Enter]を入力。
「読み」は半角カタカナで入力します。
- 上記の操作を繰り返し、複数の語句を登録。
- ソートコマンドを実行。
辞書は「読み」の順序でソートしておく必要があります。
登録が終了したら、[ファイル]メニューの[上書き保存]を実行します。
数秒後に新しい辞書が有効となります。
ユーザ指定の日本語辞書を指定するには、下記の操作をおこないます。
- [表示]メニューの[設定]を実行。
- 「文書スタイル」の「WZ-IME」を選択。
- 「国語辞書」にファイルを指定。
変換を高速化するため、辞書のキャッシュファイルが作成されます。
キャッシュファイルは、「辞書のファイル名.idx」のファイルに作成されます。
WZ-IMEのユーザ辞書
WZ-IMEは、「ユーザ辞書」の単語登録に対応しています。
単語を登録するには、下記の操作をおこないます。
- 登録する単語へカーソルを移動、または語句を選択。
- [編集]メニューの[WZ-IMEへ単語登録]を実行。
- 「よみ」「品詞」「オプション」を指定してOK。
直ちに登録が実行され、次回の変換から登録した語句が有効となります。
動詞を登録する場合は、語句を終止形で入力し、活用行も指定します。
ユーザ辞書をメンテナンスするには、下記の操作をおこないます。
- [ファイル]メニューの[開く]-[WZ-IMEのユーザ辞書を開く]を実行してユーザ辞書を開く。
- [Alt+B]キーを押して、辞書メンテナンスのメニューから、操作を実行。
- [ファイル]メニューの[上書き保存]を実行して閉じる。
WZ-IMEのカスタマイズ
WZ-IMEのカスタマイズは、[ツール]メニューの[環境設定]の「WZ-IME」からおこないます。
キー | WZ-IMEのON/OFFのキー割り当て、[変換]キー、ユーザキー定義 |
ローマ字入力 | [x][l]の入力、ユーザ定義、かな入力 |
表示 | 変換候補一覧表示の高さ、余白、フォント |
オプション | テキストの語句の取得 |