検索
検索をするには、[検索]メニューの[検索]を実行します。検索ダイアログが開きます。
ダイアログには、検索テキストボックス、検索モード、検索オプションがあります。
検索テキストボックスでは、検索する文字列を指定します。
- 検索モードが「正規」の場合は、正規表現を指定します。
「\を文字として検索」をOFFにすると、\文字で特殊文字の指定ができます。
- 「\t」でタブ文字、「\n」で改行、「\\」で\文字、「\x0D」で段落内改行を検索します。
- \xに続けて2桁の16進数を指定すると、バイナリデータを検索します。例「\x1a」
- \xxに続けて複数桁の16進数を指定すると、複数バイトのバイナリデータを検索します。
例「\xx5a5c」
検索文字入力とオプションの変更の度に、検索を実行してマッチした個数を表示します。
「文書のマッチ数 (カーソル位置より前方のマッチ数/後方のマッチ数)」を、「12 (5/7)」と表示します。
この表示をOFFにするには、「環境設定」の「検索」から「検索個数表示」をOFFにします。
検索モードには、4つのモードがあります。
基本 | 基本のモードです。文字コードの一致を判断して検索します。 |
曖昧 | 英字の大文字と小文字、全角と半角の文字を区別しないで検索します。 欧文のアクセント付きアルファベットと、英字のアルファベットを区別しないで検索します。 |
単語 | 半角の英単語を検索します。 woを検索するとwordにはマッチしません。 |
正規 | 正規表現で検索をします。 |
検索オプションには、各種オプションのチェックボックスがあります。
大文字と小文字を区別 | ONにすると、半角英文字の大・小を区別します。 OFFにすると、同一視します。 「曖昧」モードでは無効です。 |
\を文字として検索 | ONにすると、\文字を通常検索します。 OFFにすると、\文字を検索するには「\\」を指定します。 「正規」モードでは無効です。 |
空白と記号をスキップ | ONにすると、空白と記号や改行をスキップして検索します。 改行で区切られたメールの語句も検索できます 「正規」モードでは無効です。 |
AND検索 | ONにすると、複数語句をAND検索します。 空白で区切って複数の語句を指定します。 先頭語句で検索して、段落に2番目以降の語句があるか調べます。段落にすべての語句があれば、検索マッチで先頭語句にジャンプします。 「text if」と指定すると「text」と「if」の両方を含む段落を探して「text」にマッチします。 空白には半角空白を指定します。 検索文字の色分けは先頭語句のみ実行します。 「正規」モードでは無効です。 |
上方向へ検索 | ONにすると、検索語をファイル先頭方向へ検索します。 |
すべてのタブを対象 | ONにすると、すべてのタブの文書を検索します。 |
見出し内の検索 | ONにすると、見出し内だけを検索します。 |
検索ダイアログのボタンから、検索を実行します。
OK | ダイアログを閉じて検索語を検索し、その位置へジャンプします。 |
キャンセル | ダイアログを閉じます。 |
全検索 | 文書の先頭から検索を実行します。 |
一覧 | 検索を実行し、マッチした段落を一覧表示します。 |
各種の検索
[検索]メニューの[各種検索]サブメニューから、各種の検索が実行できます。
絞り込み | 「絞り込み」ダイアログを表示します。 検索語句を指定してOKすると、文書の指定語句を含む段落を絞り込んで表示します。 |
絞り込みの解除 | 絞込みを解除します。 |
新検索 | 新検索ダイアログを開きます。 文書と別のウィンドウを開いて検索します。 |
索引から検索 | 「索引から検索」ダイアログを表示します。 文書の語句の一覧から選択してOKすると、文書の先頭から語句を検索します。 |
高度な検索 | 「高度な検索」ダイアログを表示します。 ANDやORで、検索条件を複数組み合わせた検索ができます。 検索は段落単位で実行します。 |
検索ツール | 「検索ツール」を起動してツールビューに表示します。 文書を編集しながら「検索ツール」で検索や置換の実行ができます。 |
置換ツール | 「置換ツール」を起動してツールビューに表示します。 文書を編集しながら「置換ツール」で置換の実行ができます。 検索文字列・検索オプション・置換文字列の組を記憶して、複数条件の一括置換に対応します。 |
検索アウトライン | アウトラインに検索テキストボックスを表示します。 テキストボックスで検索語句を入力すると、語句を含む段落を一覧表示します。 |
絞込アウトライン | アウトラインに絞込テキストボックスを表示します。 テキストボックスで検索語句を入力すると、語句を含む見出しの一覧を絞り込み表示します。 |
検索の色分け | 検索文字列の色分け表示のON/OFFを切り替えます。 |
グローバル検索
[検索]メニューの[グローバル]サブメニューから、複数の文書を対象とする各種の検索が実行できます。
ファイルの検索 | 「ファイルの検索」ダイアログを開きます。 検索文字列を指定してOKすると、文字列を含むテキストファイルを文書のフォルダから検索して一覧表示します。 |
WZ Grep | 「WZ Grep」アプリケーションを起動してグローバル検索します。 |
見出しの検索 | 「見出し検索」ダイアログを表示します。 「見出し」に見出し名を入力すると、フォルダからファイルを検索して結果を一覧に表示します。 一覧から選択してOKすると、見出しの箇所へジャンプします。 |
ワイド検索アウトライン | ウィンドウのすべてのタブのリアルタイムGrep検索をおこないます。 |
ワイド絞込アウトライン | ウィンドウのすべてのタブの検索語を含む見出しを一覧表示します。 プログラムの変数名や定義値を検索指定すると、変数の使用箇所の関数を一覧表示します。 |
正規表現による検索
正規表現で検索するには、検索ダイアログで「正規」をONにして、「検索」に正規表現を指定します。
正規表現では、複数の文字列を指定したOR検索や、特定のパターンを検索することができます。
「検索」または「置換」 | 検索|置換 |
スペースの列 | \s+ |
「数字-数字」 | \d-\d |
空白行 | ^$ |
行頭スペース | ^\s+ |
行末スペース | \s+$ |
E-mailアドレス | [-A-Za-z0-9.]+@[-a-z0-9.]+ |
正規表現メタキャラクタ
正規表現では、検索文字列にメタキャラクタを記述して、パターンの記述や検索のオプションを指定します。
その他の文字は、通常の検索文字列として指定できます。
^ | 正規表現の先頭に指定すると行の先頭を表します。 |
$ | 正規表現の末尾に指定すると行の末尾を表します。 |
. | 改行を除いた任意の1文字を表します。(全角も1文字) |
[...] | [ ]内に含まれる任意の1文字を表します。 範囲指定[a-z]、[あ-お]の記述も可能です。 (全角文字はシフトJISコードの範囲になります) [ ]内では、\t・\s・\w・\d・\[・\]・\\・\xXXの指定で、 タブ・空白・英数字・数字・[・]・\・文字コードXXを指定できます。 |
[^...] | [ ]内に含まれない任意の1文字を表します。範囲指定も可能です。 |
(...) | (...)を1つの文字として扱います。 ()内の文字をタグに記憶します(最大9個)。 |
$N | タグに記憶したN番目の文字列にマッチします。 「\N」の指定も同じです。 |
* | 直前パターンの0回以上のくり返し。 |
+ | 直前パターンの1回以上のくり返し。 |
? | 直前パターンが0個または1個であることを表します。 |
{n,m} | 直前パターンのn回以上、m回以下のくり返し。 nとmは30まで指定できます。数が多いと「正規表現が複雑すぎます」のエラーになります。 直後に同じ文字を「a{3,5}a}と指定すると文字指定が無効になります。 "aaaaaa"に対してa{3,3}を検索すると1回マッチします。 マッチする場所は不定です。 想定される動作と実際の動作が異なる場合があります。 |
{n} | 直前パターンのn回のくり返し |
< | 単語の始め |
> | 単語の終わり |
| | 和演算子(AまたはB) |
\w | 英数字と「_」 |
\W | \w以外 |
\s | 空白文字(タブ、全角空白も含む) |
\S | 空白以外の文字 |
\d | 数字 |
\D | 数字以外 |
\b | 英単語の始めまたは終わり 指定例:"\bWORD"、"WORD\b" |
\B | 英単語の途中 指定例:"\BWORD"、"WORD\B" |
\n | 改行(CR+LFまたはLF) |
\r | 復帰(CR) |
\t | タブ |
\x00〜\xFF | 文字コード |
\000〜\777 | 8進数表記による文字コード |
\c | 正規表現 c の意味を取り消して、文字 c を表します。 「.」は「\.」、「+」は「\+」、「\」は「\\」で表します。 |
正規表現の「^」や「$」は、それぞれ行頭や行末を表す記号です。改行を表す文字ではありません。
置換
置換をするには、[検索]メニューの[置換]を実行します。置換ダイアログが表示されます。
「検索」に検索文字列、「置換」に置換文字列を指定します。
「OK」すると検索実行して、置換を問い合せします。
置換テキストボックスでは、置換文字列を指定します。
- 検索モードが「正規」の場合は、正規表現のタグ指定 (例:$1) を指定できます。
- 置換文字列を空にすると、検索文字列を削除します。
「\を文字として検索」をOFFにすると、\文字で特殊文字の指定ができます。
- 「\t」でタブ文字、「\n」で改行、「\\」で\文字に置換します。
- \xに続けて2桁の16進数を指定すると、バイナリデータに置換します。例「\x1a」
- \xxに続けて複数桁の16進数を指定すると、複数バイトのバイナリデータに置換します。
例「\xx5a5c」
改行を削除して段落を連結するには、下記の指定をおこないます。
- 「\を文字として検索」をOFF。
- 「検索」に「\n」を指定。
- 「置換」に「空」を指定。
置換には、下記の確認や範囲指定のオプションがあります。
置換の確認 | ONにすると、置換前に確認します。 OFFにすると、確認をしないで置換実行します。 |
範囲内の置換 | ONにすると、選択範囲内を置換をします。 箱型範囲選択 (矩形選択) の置換にも対応しています。[wz7new] |
全置換 | テキストの先頭から末尾までの全体を置換します。 置換個数が1000個を超えると高速化のため、編集の行番号の太字表示はクリアされます。 |
履歴 | 置換の履歴を300個まで一覧表示します。[wz7new] 選択してOKするとダイアログに入力します。 |
正規表現による置換
正規表現では、「タグ付き置換」による文字列の置換ができます。
タグ付き置換では、パターンにマッチした文章をタグに記憶して、置換文字列として指定します。
(例) カタカナ単語の−(マイナス)を、ー(音引き)に置き換える
検索文字列 | ([ァ-ヶ])− |
置換文字列 | \1ー |
- タグに記憶するパターンは、()で囲います。
- 置換文字列にタグを指定するには「\1」を記述します。
置換文字列には、下記のメタキャラクタが指定できます。
$N | タグに記憶したN番目の文字列を挿入します。 |
\N | タグに記憶したN番目の文字列を挿入します。 |
$+ | 最後に括弧でマッチした文字列を挿入します。 |
$& | マッチした文字列全体を挿入します。 |
$` | 段落先頭からマッチした文字列までを挿入します。 |
$' | マッチした文字列から段落末尾までを挿入します。 |